助けあいジャパン

May 31, 2013

お尻は何でも知っている

1975年夏
僕と仲間達はイギリスに短期留学することになった
初めての海外ホームステイ
ケンブリッジ大学(ジーザスカレッジ)の
サマーコース
見るモノ聞くものが新鮮だった

ロンドンからケンブリッジにバスで移動し
それぞれのホームステイ先に落ち着いた
イギリス生活が本格的に始まった

数日後のある朝
日本人の
誰からとなく話が出た
みんなどことなく暗い顔をしている

お前、どーしてる?
えっ、俺もだ
おお、お前もか!

みんなトイレの悩みだった
あの時代、和式がまだ主流だった日本
洋式に慣れていなかった人が多かったのだ

うんこがうまくできない。。。

もともと環境が激変しとストレスで便秘な上に
洋式トイレでは「踏ん張れない」のだ

多くが切実かつ深刻な悩みに直面した

で、どうなったか?

ある人は便器を「中腰で跨いで用を足す」方法をあみ出し、
ある人は「前後逆に座って便座の上に和式でしゃがむ」
というアクロバティックな技を考えた

当然ぽっちゃん率が高くなる
(バランス感覚が必要だし、下肢が痺れて大変)
毎回毎に、ひや!とか、おっと!とか言いながら苦労することになる

そんな使い方をしていたので
ホームステイ先のトイレの
便座を踏み外して壊してしまうという
想像もしていなかった状況に
途方に暮れた人もいる(笑
その事情を説明することで彼は
さらに実戦的英語力をつけたと思われる

まさに悲喜こもごもの密室のドラマ(w)
が展開したハズだ
今では考えられない話だけれど

調べてみると
1975年当時、さすがに都内の水洗トイレ普及率はほぼ100%だったが、
1976年で和式vs洋式が「ほぼ同数」になった、という。
http://www.excite.co.jp/News/bit/00091207303805.html
ウォッシュレットの普及が加速するのがバブル以降の1990年代。
この間、日本のトイレ事情がいかに劇的に変化したかは興味深い。
...てか、僕らはもろに当事者だった(笑
こんな国、僕の知る限り他にはない。
Father Knows Best (邦題:パパはなんでも知っている)のモジリ

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