いわゆる医療相談を始めた。
当時はまだ珍しかった事もあり
海外に住んでいる日本人(アメリカとは限らない)方達から
さまざまな相談が届くことになった。
その後、日本、ニュージーランドに移ってからは
インターネットでの医療相談が中心となった。
1995年頃から爆発的に質問や相談が増えたのには
そういう時代背景がある。
ネットでの医療相談が当時はまだ珍しく、
新聞雑誌のメディアに紹介されたくらいだ
患者を診ないで診療する事(無診察診察)は
法的に禁じられているが
多くの患者と家族が
「医者なら解る筈だ」と
広く誤解している。
この点の誤解については別項にて述べた
(拙文 "Father Knows the Best")
いつでも(昼夜関係なく)、
誰でも気軽に医療情報に
アクセスでき、Wikiなどのデータベースや、
ネットでの検索可能となったことで
飛躍的に便利になった
学問的にcontroversial な内容でも
相談では踏み込まないと意味がないことが多い。
つまり多くの相談は「一筋縄でいかない」ことが多い。
個々の相談に
ボランティアの個人が
「回答」をすることに
さまざまな問題が出てきた。
真摯に応えようとすほど
求められる内容も複雑で
深刻な相談が増えたのだ。
その後、紆余曲折ののち、10年くらい前から
ネット上の医療相談は「卒業引退」している。
FMサルースの香月さんの番組で「教えてマーク先生」
というコーナーを1年ちょっとやらせて頂いた位
インターネットが一般に普及してから約20年が経過し、
相談する側もされる側も、成熟してきたのか?
まだ解らない。
全然別の事を書き出したのだが、長くなったので次項へ。