以前に欧米の病院のディクテーション文化について書いた。
もともと「記録として残す」文書は、自分でタイプするか秘書がディクテーションするしか選択肢がなかったが、近年の音声認識ソフトの発達も相俟って現場は随分変ったのだろう。
昔も今も、欧米のカルテは100%テキストデータだ。画像は添付データとして処理されるが、基本的にはテキストだ。日々のカルテ内容、手術所見、報告書、サマリーetc
彼らは院内の膨大なテキストデータを処理している。
日本の場合は、ここに手書きの「イラスト」を書くという文化がある。
これは、きわめて特殊な才能だということにみんな驚く。
日本で普通に絵を描くことが、海外では普通でないのだ。
どらえもんでも、ちびまるこちゃんでも、日本人なら普通に子供の頃から描いている漫画をみんな大絶賛する。イラストなどと言えないような僕の絵でも、手術所見などをちょっとしたイラスト付きで描くだけで、予想外に驚かれる。
日本の漫画文化の一つの大きなアドヴァンテージだと思う。