太古の昔から言われる
男性の最大の弱点は
金的 キンタマ
である。
ここを強打すると
痛い
大の大人が本気で泣くほど
痛い
一発のタマ蹴りで形勢が逆転するほど
痛い
それも、今までの人生で経験してことがない位の
痛みなのだ
後腹膜腔へ抜ける
暗黒で
問答無用の
鋭くドス黒い鈍痛
ほとんどの場合
うっ、と悶絶して
戦いの相手に
お前それは反則だろ...と
弱々しく反論するまでもなく
その場に脆くも崩れ落ちる
う〜、思い出すだけで
ぞわっとする痛い思い出が
ボクにもある
程度の差こそあれ
男と生まれたからには
あのヤバい痛みに
悶絶した共通体験があるはずだ
(女子には絶対にわからない)
睾丸という
何と無防備で
無垢で平和な
小宇宙
平時には所在なげに
ぶらぶらしているが
非常時には一転
臨戦態勢となり
きゅーっと虚構筋、
じゃなくて
挙睾筋が、貝のごとく縮こまり
本陣睾丸を守る
睾丸とその周囲組織を
決して鍛えることは出来ないから
武術の達人をしても
逃避反射で逃れるしかない
「男子最大の弱点」と
言われる所以である
換言すれば
きんたまを握られた時点で
完全に敗北を意味する
古今東西の歴戦の勇者たちでも
きんたまは鍛えられない。
「そこ」は避ける不文律というか、
お互いのおもいやりがあるのだ
まさに武士の情 the mercy of the brave
あ、何を書こうとするか忘れていた
誰にでも「決定的な弱点がある」という話だった。
弱点は誰にでも「例外なく」あるということ
自分と同じくらい、人にも弱点がある
それを認めて、初めてやさしく、強くなれる
あくまでも金玉は比喩として、だけど(笑)