文春文庫で出ていた「本業」を読んだ。この本の著者は、この間のコラアゲン君の出た「草野★キッド」という番組のパーソナリティで出ていた水道橋博士・・・ああそんな漫才師がいたなあ。。。程度の知識しかなかったのだけど、本屋さんの文庫のコーナーでふと手に取ったこの本は、妙にひっかかるフレーズがあってそんなに期待せずに読み始めたんだけど、正直びっくりした。決して低く見下していたわけじゃないんだけど、当初の漫才師の書いたオチャラケ本なのだろうという先入観は、ぶっとんでしまった。
いわゆるタレント本の書評なんだけど、その文章力と観察力・分析力のクオリティの高さはたいしたもん。で、あんなふうに、ある意味冷徹に本を読み込みつつ、自分の「隙」も見せて読者を楽しませながら、感覚的かつ論理的に書評を書ける人というのは、プロの文章家だなと思った。すんません、甘く見てました>水道橋博士。サブカルチャーの世界は深いなぁ。