助けあいジャパン

October 11, 2011

ちろりと紅い舌を出して女は笑ったはずだ

朝の起床の時には身体がさすがにバリバリでちょっと辛かったけれど、熱めのシャワー&ストレッチをしているうちに「なんとかなるかも」という気になって、実際何とかなった。連休明けでばたばたと諸雑事。昼過ぎに、気の重い面談一件。依頼されても懇願されても納得できないことは納得できないし、自らの考えを変える気はないので、言いたい事を言わせてもらった。うまくいっている組織のシステムは変更してはいけないのだ。でも古今東西、愚将が失敗を知るのは残念ながら勝負に負けてからなのだ。かえすがえすも人間というのは、自分の周りしか見えていないということが判って、それが教訓でもあり学びではあった。

さとなお君の「明日のコミュ二ケーション」ー関与する生活者に愛される方法ー
(アスキー新書)が手許に届いた。

ベストセラーとなった彼の前作「明日の広告」の続編。というか、この時間軸の中で随分世の中の状況が変わったのだなあと、しみじみそのスピードに感嘆する。

まずはいつものように目次をパラパラとめくって頭に入れてから、じっくりと楽しんで読みたい。


夜は医師会理事会。帰路、たまプラーザに新しく出来たお店に入った。味はまあまあ、値段もリーズナブルでCP良好。お店について本稿で詳しく書くのは止めておこう。

なんとなしに、隣に坐ったおばちゃん二人の会話に思わず聞き入ってしまった。結論から言えば、詐欺師おばちゃんとターゲットのカモおばちゃんの会話に間違いないのだ。これが実に興味深い会話。

カモのおばちゃんの会社や家庭の悩みを聞きつつ、宗教団体がバックにあるに違いない「リンパなんちゃらマッサージーなんちゃら」の勧誘を盛んにする詐欺師のおばちゃん。ちょっとパピプペポの不自然な外国語訛がある。言葉の洪水みたいな怒濤の早口。「XXXさんのすべての厄災は、ご先祖様のご供養をしていないことによるのよ!、リンパなんちゃらのなんちゃらが原因で、この前の先生にマッサージして毒素を出してもらわないと。。。早く目覚めて助かって欲しいの!」と、例によって例のごとく「迷える子羊を救済する私はいい人」演技をしていた。

ふつーに考えればオカシイ。でも、会話の途中におばちゃん達特有の「世間話」やら「愚痴」やら「芸能人ネタ」が鏤められている。

「じゃあ、お願いするわ、私コワいのは嫌だから・・・」カモおばちゃん陥落、一丁あがりの顛末。たぶん詐欺師の唇からチロリと赤い舌が出たはずだ。見えなかったけれど、絶対にこのおばちゃん詐欺師は笑ったと思う。この時間20分くらいか。「おばちゃん、本当にコワいのはここからなんだよ」って口に出かかったけれど、さすがにそこまで僕も厚顔無恥ではないので、何も言わずそそくさと退散した。おーこわ。
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