週明けの忙しい一日。家裁からの鑑定依頼の書類の仕上げに手間取って、20時過ぎに仕事場を出たら・・・。
すぐ近くのO神社の鳥居前の門のところで、40歳くらいの男女に呼び止められた。ごく普通の格好をした、いわゆる大人の男女。ヘンな感じの人たちではないようだ。
男性:「あのう、すみません。この神社に拝みに来たのですが門が閉まっていて・・・」
僕:「ええ、このO神社は、夜になると門を閉めるんです。」
男性「この近くで、今開いている神社はあるでしょうか?」
僕:「は?えーーっと、たぶんK神社なら・・・開いているかもしれませんね。駅の向こうの。でも確かじゃないです。」
男性(女性と顔を見合わせて):「それならば、お寺でも教会でも、{どこでもいいんです!}」
僕:「んん?(唖然)。ええーっと、その・・・{どこでもいいって言われても・・・}あの・・・まあ、そこにO教会はありますけど・・・」
女性:「教会は閉まってますよね」
僕:「ええ、たぶん・・・」
その後、その男女は、「はい、わかりました。ありがとうございました!」と礼をいいその場を立ち去った。僕も別の方向で駅に向かったのだが・・・。かなり混乱して、疑問の渦が・・・。ナンなんだあの人たち。
ごく普通の人が、普通の状況で聞く質問じゃないじゃないよなあ。
神社の神様は「お参り」するものだし、お寺の仏さんは「拝む」ものだし、キリスト教の神様は「お祈り」するもんだから、そもそも根本的に違うじゃん、信じるものが。もちろん、無宗教の一般的な日本人は日常生活でうまく使い分けているんだけど。
それにしても仏教、神道、キリスト教のどこでもいいから夜の8時に探し回るような、切羽詰る状況っていうのは、ナンなんだろう?本人達にとっては本気なんだろうけど。心情的にはわからないわけじゃないけど、論理的には理解不能。でも、袖触れ合うも多少の縁ってことで、Gods bless you, guys!