痛みに苛まれたり
様々な苦痛に
悶え苦しむ
それが「病気」だ
不安で
虚しく
哀しく
不甲斐なく
情けなく
絶望し
行き止まり
沈んで
泣き叫んでも
この孤独感
この孤立感は
自分以外の
誰にも理解できない
自己の存在価値を
徹底的に否定されるのが
疾病なのだ
そんな状況が
自分以外にわかってもらえる
はずもないという
あたりまえの事実に
気がついた
だっていつか死んじゃうんだもの
この事実には
呵々と笑うしかないだろう
天空の孤独感の中で
絞り出すような
叫びを
じっと聴いている
何人たりとも
最期はみんな
一人で死んでいく
畏れを持って
死者の声を
聞いた気がした