助けあいジャパン

January 7, 2011

小田嶋さんのコラム

日経ビジネスOn Lineの小田嶋隆さんのコラムのファンだ。本日付の彼の辛口コラムは、くだらない不倫事件に対する「日本のマスコミ」のトホホな対応に対する僕のぼやきと同じことを書いている。でも、さすがプロの文章、そうそう、僕も本当はこういうことを書きたかったんだって逆に気づかされた。

以下、面白かったところを部分引用

・・・それが、いつの頃からか、ワイドショーが取り上げるスキャンダルは、「誰かが得をする」タイプの話題に限られるようになった。テレビはゴシップをコントロールし、自社生産し、一口サイズに裁断し、無菌包装して定期出荷するようになった。してみると、むしろ異常なのは、ゴシップが規格品化したことの方なのではないか?

・・・ツイートは、マスメディアにとっての生命線である「情報の統制権」を爆破してしまう。これが最も致命的なポイントだ。

テレビはインサイダーのためのメディアだ。
画面に出ている人間、番組を作っている面々、時間枠をスポンサードする企業、放送設備に出資して電波を配信することで利益を得ている人たち、そういう様々な立場の関係者が、共存共栄を図るべく、話題を探し、取材し、事件を追い、あるいはネグレクトし、黙殺することで、ウィン・ウィンのQシートを作り上げている。そういう彼等にとってツイッターは、彼等の既得権益を脅かす、ダムの壁面に出来た穴みたいなものに見えているはずだ。漏れる水が少量でも、やがてダムの穴は貯水池を涸らすことになるからだ。
(うううむ、さすがだ!)

掟は、法よりも厳格なものだ。
暴力団の構成員は、法を犯すことをためらわない一方で、仲間内の掟を破る人間を絶対に許さない。テレビの人たちも同じだ。彼等は、基本的には、発覚しない限り、何をやってもかまわないと考えている。でも、同族の掟を破る人間はどんなことがあっても許さない。彼等は、少女買春にかかわった人間や、覚せい剤で逮捕された仲間でも、時間がたてば許すことにしている。が、業界の仁義をないがしろにしたメンバー(沢尻エリカとか)は永遠にハブる。そういう人たちなのだ。(ぎゃははは)

(おまけとして・・・)
われわれ一般男子は、多くの場合、聖人君子みたいな愛情生活を送っている。高い徳を備えているからではない。単に悪徳を為す機会に恵まれないからだ。 私自身、もし仮に、妙齢の美女に交際を懇願されたとして、「お申し出は大変にありがたいのですが、なにぶんにもことがことですので、一応カミさんの意向も確認してみないと返事ができません」と、きちんとした野暮な返事ができるかどうか、自信がない。 (ぎゃはははは、面白い!)

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こういうのが、スピード感もあるし、オンライン的にも「いいコラム」だと思うな。
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