助けあいジャパン

June 30, 2010

忘れない!岡田JAPAN,2010

昨夜のSamurai Blue惜敗。これがサッカー。負けた事は悔しいけれど、120分間がちんこ勝負で一歩も引かなかった彼らの勇気に力づけられた。サッカーを少しでも知っている人間ならばPKを失敗した駒野を責める事は決してしないだろう。敗れてから、駒野に駆け寄り、どん底に突き落とされた気分の駒野を励ます選手達の姿を観ていて泣けた。このチームを作り上げた岡田監督の器量に最大限の敬意を払おう。

結果としてのベスト16で満足する訳ではないけれど、子供の頃(30-40年前)「三菱ダイヤモンドサッカー」を観ていて、世界のサッカーというのは、自分のやっているサッカー(蹴球>笑)とは全く違ったスポーツなのだ!と感嘆した僕らの世代からすれば、自分の子供達の世代の若者が「夢のまた夢」であったワールドカップに出場し、決勝トーナメントで戦っているという事実だけで感無量なのだ。さらに、このチームの活躍を観て、これからもサッカーを一所懸命やろうと思う子供達がきっと居るはずだ。10年後、20年後の彼らの力を信じよう。

ありがとう、岡田JAPAN, 2010

June 29, 2010

監督という試練

さて、今夜は日本vsパラグアイの一戦。朝から気分的には臨戦態勢で昂ってる(笑)。開催前はなんだか絶望的な雰囲気が漂っていた日本代表チームも、予想外の素晴らしい活躍で、あれよあれよという間に日本中はWカップで盛り上がってしまった。ふむ、そーだよなー、世間の空気というのは、こんな具合にかくも簡単に右から左へ、後ろから前へ(笑)動いてしまうものなのだ。

小さいながらも一つの組織の長として仕事をしている立場から、渦中の人である岡田武史監督を見ると、彼の今までの苦悩と今の姿にどうしても感情移入してしまう。Bussiness Media「誠」の岡田武史氏が語る、日本代表監督の仕事とはを、今日の昼休みに今夜の決戦に思いを馳せながら再読してみた。もちろん彼の立場と比べるまでもなく僕の立場は全然違うのだけれど、勉強になる&参考にすべき考え方、至言がたくさん詰まっていて改めて感動した。Wカップ開催前にこのことを話しているんだから、さらに感慨深い。つまり、彼は「筋金入り」の監督なんだな。素晴らしい。

==(以下、引用)==
「開き直り」という表現は悪いかもしれないですが、これはある意味どんな仕事でもトップやリーダーになったら、一番大事な要素かもしれないですね。「監督の仕事って何だ?」といったら1つだけなんです。「決断する」ということなんです。
〜〜〜〜〜
当たる確率を高くする方法があるんです。それは何かというと、「決断をする時に、完全に素の自分になれるかどうか」ということです。「こんなことをやったら、あいつふてくされるかな」「こんなことやったら、また叩かれるかな」「こんなこと言ったらどうなるかな」、そんな余計なことを考えていたら大体勘は当たりません。本当に開き直って素の自分になって決断できるかどうか、これがポイントなんです。
〜〜〜〜〜
スランプの泥沼にあえいでいる奴らが10人いるとするじゃないですか。泥沼であえいでいる時に早く手を出してバッと引き上げても、手を離したら大体もう1回落ちるんですよ。そして2回目に落ちた時というのは、中々上がってこない。これ放っておくと、10人いたら5人はそのまま沈みます。でも、5人は必死になってもがき苦しんで、自分の力で淵まではい上がってくる。その時に手を貸した奴は残ります。
〜〜〜〜〜
「途中にいるから中途半端、底まで落ちたら地に足がつく」と書いてあったんです。その通りなんですよ。苦しい、もうどうしようもない、もう手がない。でも、それがどん底までいってしまうと足がつくんですよ。無心になんか中々なれないけど、そういうどん底のところで苦しみながらも耐えたらスイッチが入ってくるということです。
〜〜〜〜〜
僕はいろんな決断をする時に、「明日死ぬとしたら今どうするだろう」と自分を追い込みます。人生というのは「おぎゃー」と生まれてから、必ず来る死というものに一歩一歩進んでいくだけなんです。僕なんかはもう半分以上進んでいるんですけどね。誰もが必ず死ぬんです。この講演の帰りにポロッと死ぬ人もいるかもしれない。その間をいかに生きるかなんですよ。何もなく、のほほんと生きていくのも人生です。「生きているだけですばらしいこと」とよく言います、その通りです。でも、できるならどんな小さなことでもいいから、チャレンジをしてもらいたい。頭でごちゃごちゃ考える前に踏み出してみる。少々壁や何かがあろうが、そんなもの関係ない。必ず乗り越えられる。壁というのは邪魔をするためにあるのではない。
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修羅場を乗り越えて肚を括った監督の采配を信じよう!
それに応える選手達も信じよう!

ああ、あと5時間ちょっとかあ・・・

June 28, 2010

「繋がってない」という漠然とした不安感

朝通勤電車の中で気付いた。あれっ、携帯電話がない!以前、満員電車で落とした事があって一瞬焦ったけれど、今朝出発前にデスクにあることは確認していて、着替えの際に持とうと思いつつ、その前にPCに向かったことを憶えていた。紛失というよりは自宅に置いてきてしまった可能性が大と思い、一安心。職場についてから電話でかみさんに確認。で、今日一日は携帯なしで生活することになった。

携帯を家に忘れるなんて(僕はあまりないけれど)ありがちな事だし、以前だったら「ま、いっか」的な気分になったんだろうけど、今日はなんだか一日落ち着かなくて不安な気分だった。こんな日に限って、夜からは会議だったし、移動時間も長い。自分の属する様々な柵や付き合いや社会的関係性と「繋がっていない」という疎外感。さらには、自分が(匿名性のある)無個性で無価値な存在になってしまったような、漠然とした不安定感&不安感というか。それはそんな深刻なものではなくて、微かにザラザラしている程度の、ほのかな感情でセルフコントロールが十分可能なのだけれど(笑)。

僕は携帯に関しては一般的なユーザーだと思うし(いわゆるヘヴィーユーザーではない)、メールは駆使するけれどPCがほとんどで携帯メールはむしろ嫌い。ただし仕事柄、緊急の連絡があり得るので常時携帯して備えているのが普通ではある。でも僕としてはそれほど自分が携帯に依存しているとは意識していなかったので、今日の感覚はちょっとした発見だった。「個」にダイレクトに「繋がるのがアタリマエ」の世の中がここ数年でさらに進んで、僕もその環境にどっぷりと浸かっているということなのかもしれない。ウチの娘達のような明らかに携帯依存の世代だったら、かなり心理的に混乱するんだろうし、生まれた時から携帯があって子供の頃から自分の携帯を持っている今の子供の世代、さらにはi-phoneやi-padのようなモヴァイルツールがアタリマエの次の世代にとって「繋がる」ということの概念やその捉え方がどう変遷していくのか?とか、など。社会心理学的な分析研究は色々とされているんだろうけれど、面白いだろうな。やっぱり文科系の自分(笑)。

June 27, 2010

猫目地蔵レコ−ディング

「猫目地蔵」のレコーディング。この曲を書き始めたきっかけとなったのは、じょうじ君と駒込にある小さな中華屋さんで、ショウガ入りの紹興酒を飲みながら、ふと思い出した台北の裏路地のイメージ。暗くてジメジメしている猥雑な町の吹き溜りみたいな空間。遠くで都会の喧噪が聞こえてくるような。ほとんど言葉遊びの歌詞で、途中「奥村チヨ」が出てきたり(笑)。先日のセッション中にごく自然に曲が付いた。「作った」というよりは「出てきた」感じ。

じょうじ君のアレンジで、不思議な雰囲気がさらにアップしていて、今日はレコーディンクしていてスゴく楽しかった。歌いながら「その情景・場面」の中に入りこんでしまう感覚というか。賛否両論があるだろうけど、この曲は僕らには今までにない曲に仕上がったと思う。その後の練習&新曲作りのためのセッションも充実していて、アルファ波が出まくった(笑)。二人で消費したビールは12缶。

June 25, 2010

サムライ・ブルーに託す夢

今日のログはやはり、日本代表チームの予選リーグ突破だろう。早朝から燃えた。はっきり言ってデンマークに対してこんな展開は予想はしていなかった。良くてドローで決勝トーナメント進出か?と予想していたんだけれど。すごいわ、今の日本チームの勢いは。本当に気持ちよく勝利を日本中のサポーターが共有した。岡田監督に対する開催前のブーイングなんてウソみたいに消えてしまい、今は彼に対する絶賛ばかりだもんな、世論というのは節操のないものだ(笑)。今日のTwitterの#ハッシュタグ「岡チャン、ゴメンネ」には爆笑した。

本田圭祐は、新しいタイプの日本人と言えるだろう。物怖じせず有言実行する。失敗を恐れずに前を向くエゴイストというは、旧来の日本社会では真っ先に潰されていたタイプだ。もの凄い練習と努力をしているんだろうと思う。彼の美学ではそういう泥臭い姿は決して見せないだろうけれど、こういう頼もしい若者が日本にもいるという事実が僕らに力を与えてくれた。勢いに乗り一丸となったチームを誇りに思う。

June 24, 2010

世界を驚かそう!という監督の言葉を信じよう

さあ、我が日本vsデンマーク@Wカップ南アフリカ大会だ。日本代表チームは開催前のトホホ状態から、よくここまで踏ん張ったと思う。とにかくカメルーン戦の本田のゴールがすべての始まりであったと思う。まさに薄氷を踏むような試合に、とにかく勝ったことで日本中の空気が変わった。僕自身、応援しながらも弱気にならざるを得なかったし。でもこの時点では、おっと勝っちゃった、という認識だった。その次のオランダ戦を観て、チームがすごく進化したことを実感した。オランダには負けてしまったけれど、冷静にみればこれは予想通りの結末。岡田監督がそこまで読んでいた事は当然としても、選手達がその意図を十分に理解していたとすれば(たぶんそうだと思う)、もしかしたら決勝トーナメント進出も不可能ではない・・・という気にさせる展開だった。

そして今夜だ。サッカーのゲームは何か起こるか判らない。でも今回のようにチームとしての実力の差は厳然としてある場合には、「何か」が起こらなければ勝利は出来ない。そこが面白いところ。今回の戦いでは、どこまで選手達が集中できるか?どこまで国を背負って戦えるか?という精神論に、やはり結局はなってしまう気がする。引き分けを初めから目指すチームなんて存在しない。

日本では当たり前だけれど「希望的な情報」ばかり流れているみたいだ。(期待をこめた)自虐的な意見もTwitter上では満載だけれど、海外(英語圏)で流れている情報では、やはりデンマーク有利の予想が圧倒的だ。

以下はYahoo Sports(English)========

Preview: Denmark - Japan
PREDICTION

Japan have looked a resilient team in recent times, but rarely have they looked particularly exciting. They don’t need to be anything more than resolute on Thursday evening, and after showing great determination against Cameroon and the Netherlands, it’s not beyond the realms of possibility that they can hold out. The Castrol World Cup Match Predictor suggests this will be a tight game, with the Danes given a 43 per cent chance of winning.

Denmark 1-0 Japan

Updated jun 23, 7:15 EDT
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イギリスのブックメーカー

Denmark 2.25
Draw 3.30
Japan 3.50

悔しいけど、これが世界の一般的な見方だろう。


でも、だからこそ、このゲーム。「世界を驚かそう!」という岡田監督の言葉を信じて必死に戦う選手達に僕らサポーターは応援するのだ。緻密で美しいサッカーなんて今の日本には出来ないだろう。必死に泥臭くボールに食らいつく勝利にこだわった日本らしい真摯なサッカーを見せて欲しい、と思う。

やっぱり最後は精神論か(爆)。先に一点取る事がすべての試合。

本田が捨て石になって長谷部がラッキーボーイになるんじゃないか?なんて考えてる。

June 23, 2010

幸せな国の不幸せな人たち

さとなおくんのブログ「さなメモ」の主張に全く同感。彼の発言に対するTwitterの反応にも共感多し。
「いい国に生まれたのだということ」
「日本のパスポートは最強らしい」
「続・日本のパスポートは最強らしい」

そう、僕も常々思っていたのだ。日本に生まれ育ち、今平和で安楽なこの国で生活している事の幸せを、僕ら日本人はもっと感謝するべきだと。日本中の人たちに、いかに我々が素晴らしい環境で生活できているのかを、行政もマスコミも、もっと主張するべきなのだ。それなのに常に自虐的な報道をするメディアや、危機を煽ってネガティヴな主張ばかりする政治家達。大人達がみんな下を向いて生活していたら、子供達は未来に夢を持てないだろう。これでは社会全体が負のスパイラルに嵌ってしまうしかないではないか。

若い頃の大切な時期に、海外で生活した体験も影響しているかもしれない。アメリカでもニュジーランドでも生活できる国家資格を取得したにもかかわらず、あえてあの時日本で生活する事をチョイスしたのは、家族を持ち日常の生活をするにはやはり日本が最高であると思ったからだ。逆説的に言えば、資格を取ったのはこれらの国で生活できる「自由度」を持った上で、日本を選択したかったのだと思う。

他の悲惨な国と比較して、自分の幸せ度を計るのは無意味かもしれない。でも相対的な幸せ度でも、客観的な指標として示されなければ、自信を喪失した日本人にとって、自分たちの置かれたラッキーな状況を実感できないのだろう。それはそれで意味がある事ではないか。

June 22, 2010

話を聞かないおばちゃん達の会話

インフルエンザ対策関連の東京都の委員会。昨年の行政の対応の分析と今後の対策についてのディスカッション。行政はその成果について強調し、我々現場はその混乱と対応の問題点を訴える。かろうじてすれ違いの議論にならなかったのは、出席者全員が危機感を共有していたことで、将来(かなりの確率で)起こりうる高病原性インフルの大流行だったら、このままじゃマズい・・・という認識は共有していた。どっと疲れた2時間の会議。今年はこれからまだまだ続く。

そんなこんなで晩ご飯を食べ損ねたので「黒龍」に立ち寄った。春巻きをおつまみにビールを飲んでいたら、隣に座っていたおばちゃん達(60代後半か?)の会話が耳に入った。聞くとはなしに耳ダンボ状態でいたら、話題があっちにいったりこっちにいったり、まー皆さんよくしゃべる。なんでおばちゃんたちっていうのは人の話を全然聞かないで自分の話したい話ばかりするんだろう(爆)。

近くにある病院のうわさ話だったので、それとなく聞いていたんだけれど、もうその医者の事なんてボロクソ(爆)。もちろん事実は判らないけれど、我々の常識から考えて「いくらなんでも、そりゃーちょっとちがうんじゃないですか?」と言いたくなるような誤解やら曲解やらが満載。ナースについても同様。でも、そうなんだよな、うわさ話とか評判っていうのを誇張したり助長したり増幅するのは、こんなおばちゃん達の会話なんだろうな・・・って、コワくなりつつ我が身を振り返った。恐るべしおばちゃんパワー。

そのうち芸能界の話題になるおばちゃん達。
「ねえ、マザーってドラマ知ってる?」
その後ひとしきりあらすじを話すおばちゃん。
「私、毎回泣いちゃうわ、松泰雪子(ん?松雪泰子だろ>笑)が哀しいのよ。田中・・・なんだっけ、田中好子だっけ、もいいわよね。」(えっ?)
「田中裕子(ゆうこ)」(そうそう!)
「えっ、違うわよ、よしこでしょ、キャンディーズの。離婚したのよ」(だから、違うでしょ。この人はドラマを観てないことがバレバレ>笑)
「伊集院静の奥さんよ、たしか。最近CMに出てるでしょ。俳優かしら」(あのねー(笑)
「作家じゃない。たしか伊集院静って夏目雅子の旦那だったひとよ」(そうそう)
「つまり、田中裕子(えっ?)は、伊集院静の後妻さんなのね」(えっ?ええっ?)
「ちがうんじゃない。田中裕子じゃなくて田中好子は夏目雅子のお兄さんの奥さんよ。裕子はジュリーの奥さんでしょ」(たぶん正しい)
「たしか今の奥さんは、しの・・・しのはらひろこ・・・だったかしら。あ、篠原涼子じゃないわよね」
「篠原涼子は市原さんでしょ、四季にいた。」
「じゃ、だれだっけ?・・・」
「篠ひろこよ、上品な感じの人。藤竜也の奥さんだった人。あの寺内貫太郎一家で秀樹と出てた」(ん?微妙に違う気がする>爆)

こんな感じで話があっちこっち行きながら延々と続く。
サンマー麵を食べながら何回か吹きそうになった(爆)

June 21, 2010

夏至

夏至。以下去年のメモのWikiより引用:
1年で日の出の時刻が最も早い日・日の入りの時刻が最も遅い日と、夏至の日とは一致しない。日本では、日の出が最も早い日は夏至の1週間前ごろであり、日の入りが最も遅い日は夏至の1週間後ごろである。

子供の頃からずっと「夏至って一番日の長い日だ」と思い込んでいて、去年そのことを知り「驚いた事を忘れていて」また驚いてしまった(笑)、とほほ。

今日は5時すぎに起きてからバタバタと動き回って、そんなに忙しかった訳でもないのに、あっという間の一日だった。学会から伊勢&京都への小旅行でリフレッシュした時間がウソみたいな感覚。非日常から日常へ。仕事場からの帰り道の夕焼けのオレンジからブルーに向かうグラデーションが美しかった。帰路ジムに寄り6本300m軽めに。

June 20, 2010

京都プチ旅行

まったく無計画、思いつきで訪れた京都。ネットで捜した蛤御門の真ん前のホテルは快適だった。烏丸通りには車もほとんど走っていない。すごく静かな京都らしい日曜日の早朝。朝ご飯もおいしく、卵焼き、湯豆腐、焼き魚、山椒ちりめんとお漬け物などなど、がっつり食す。蛤御門の変の大火の舞台だったのね、この辺は。最近の龍馬&幕末ブームで京都は「町おこし」をしているみたいだ。

今にも降り出しそうな空模様の下、妙心寺へ向かう。烏丸丸太町から地下鉄で太秦天神川へ。ここから京福電鉄のちんちん電車にのって帷子の辻で下車してバスで妙心寺へ。土地勘がないので地図だけでは距離感が判らないのでルートをミスった(歩ける距離だと思った)けど、気まぐれ一人旅ではそれもまた楽しい。曾爺さん(分家した松村家のルーツ)が熱心な臨済宗(妙心寺派)の信徒で涅槃堂に納骨されている。今回オヤジのこともあり、自分のルーツをこの場所を訪れることで、きっちりと見つめてみたいと思った。

寺に入ったとたんに急に大粒な雨が降ってきて、仏殿の軒先で20分くらい雨宿り。自然の偶然とはいえ、これが僕的にはすごくスピリチュアルな感覚で「洗い流す&清める」感じがして、気持ちがすっきりした。雨が上がって、拝観受付をしてガイドツアーに参加。過去何回か訪れたけれど、「法堂天井雲龍図」を拝観したのは初めて。ただ、なんというんだろう、ひどく懐かしい感じがした。曾爺さんの建てた湯河原の屋敷(今はない)の床の間に同じような書画があったな。売却のばたばたで散逸してしまったのが悔やまれる。その後は、「涅槃堂」へ。ここに永代供養されているご先祖様に手を合わせる。その後、広大な妙心寺山の中を散策。堂や院を繋ぐ回廊や小径を歩いて進む。桂春院のお庭を愛でてから、最後に枯山水の名園「退蔵院」へ。こじんまりしていて落ち着いていて静謐な空気。梅雨時で濡れて光る苔が美しい。苔の美しさを再認識した。盆栽を初めてみるかなって思った。昨日の伊勢で感じたのとは別の日本人の美意識なんだろう。細かい小雨の降る小池を東屋から眺めながら、しみじみと。般若心経の「写経お試しセット」(笑)を購入して妙心寺を後にした。写経ってやってっみたかったんだ、実は。今回は時間がないので断念。

JR花園から京都駅へ。雨と汗でべたべただったので、京都駅のユニクロでシャツを購入して(2泊のつもりだったのでもう着替えがなかった)、手塚治虫ミュージアムのトイレで着替え。遅めの昼ご飯は、京都駅近くの「新福菜館」へ。僕が行ったのはこっち。本店は3回目かな。好きなラーメン5指に入るお店。約15分列に並び、店内へ。「新福拉麺」をオーダー。大量の薄切りとろとろチャーシュとモヤシ、どっちゃりと九条葱がのっている。おもしろいのは生卵がのっていることで、これは横浜のお店ではないメニュー。がっつりと食べ大満足で店を出た。

京都から横浜への新幹線ではビールを飲んで爆睡。いい週末旅行だったな。プチ・スピリチュアル旅行になった。

June 19, 2010

そうだっ、京都に行こう!

学会は午前中で切り上げて、午後から近鉄特急に乗って伊勢に行くことにした。せっかく名古屋まで来たのだから伊勢神宮にお参りしたくなったのだ。伊勢方面は2006年の夏休み一人旅以来。近鉄特急のオレンジ色の電車が子供の頃から好き。昼ご飯は名古屋名物「味噌カツサンド」。

「五十鈴川」で下車してタクシーで内宮へ。雲は低いが雨が上がっていてラッキー。五十鈴川にかかる橋の檜の香り。背筋が伸びる感じがする。参道、静謐な森に点在する社。この場所を聖地と定めた古代の人たちのインスピレーションに感嘆する。ただの観光地とちがう何かがある気がする。あくまでも僕にとって、だけれど。巨大な神木、苔むした社、自然と調和したデザインは日本人のDNAに刷り込まれた美意識。だから、あの場所に行くとほっとするのかもしれない。悠久の時空と自然の中で「意味をもった」デザインの神秘性。ただ「そこにある木立」ひっそりと佇む苔むした石。本殿で天照大神に家内安全を祈念し、ついでに今日のサッカー全日本のオランダ戦の善戦も祈願しておいた(笑)。2時間以上かけてゆっくりと散策しパワーをもらった感じ。

参拝を終わってから、御清めにお約束のおかげ横丁へ。鈴木水産で、蚫、松坂牛の炙り、鯛の三貫(1000円)、岩牡蠣、伊勢エビのみそ汁。伊勢志摩の美味しいもの満載で美味しく、期待以上で満足。途中で雨が降り始めたので早めに散策を切り上げて駅に戻ることにした。

名古屋に向かう近鉄特急の中で外の景色を見ていたら、唐突に思った。そうだ、京都に行こう!
京都の妙心寺涅槃堂を訪れたくなった。臨済宗妙心寺派の総本山。車内で携帯からネットに繋いで、楽天でホテルの検索をして予約。
名古屋から新幹線で京都に向かう。自分で決めておきながら(笑)車内で不思議な感覚。京都が呼んでいる・・・みたいなシズル感というか。

ネットで予約したのは京都ガーデンパレスというこじんまりしたホテル。広大な京都御所に面した烏丸通りの静かな場所。チェックインしてから試合開始までに食事をするべく、周囲を散策。いわゆる商店街とか繁華街が全然ない、すごく京都らしいロケーション。19時の時点で街路がすでに薄暗くて人が歩いていないくらい。やっと見つけたコンビニで買い物をしてから歩いていたら、目についたのが「喫茶 九里九馬(くりくま)」。京都の町家を改造したレトロなカフェ。試合開始までにホテルに帰りたかったので、「ま、いっか」的に入った。中に入ってみたら意外にも客は外国人率多し。レトロな店内の雰囲気は「いかにも」って感じなんだけれど、全然偉ぶったところはなくて、ゆるゆるな感じ。お店はたぶんファミリービジネスで切り盛りしていて、おじちゃん&おばちゃん&アルバイトの女の子。喫茶店というもののメニューをみると居酒屋でもあり定食屋でもあり、コーヒーだけじゃなくて、うどん、そば、お寿司、定食など盛りだくさん。客層も観光客はほとんどいなくて、地元の人たちがほとんどって印象の不思議なお店。豚生姜焼き定食(850円)&ビール。なんで京都で生姜焼きなの(笑)。でも、つまり、そんな感じのお店なのだ。誰かのお宅のごく普通の夕食を食べてる親密感。不思議に美味しかった。ホテルは清潔だし必要にして十分な設備。交通のアクセスがちょっと悪いけれどインターネットの接続はただで朝食付きで10000円しないとすれば結構いいかも。

さて、オランダ戦。優勝を狙える実力のオランダ相手で1:0なら、ベストに近い結果。このチーム、開催前の雰囲気や評判が最悪だったけれど、試合を進める毎にどんどん気合いが高まって、試合の内容が良くなってきている気がする。明朝の試合結果も大きく影響するだろうけど、25日のデンマーク戦がますます楽しみ。もしかしたら・・・という期待を少しは持てる気がしてきた。

雨の名古屋で長女かなPと食事(学会2日目)

5時半起床。味仙の台湾拉麵のためか夜中に喉が渇いて目覚めたけど熟睡したのですっきり。7時に「なだ万」の朝食。旅に出てホテルに泊まると翌朝はすごく朝食がおいしい。今回の名古屋東急ホテルは朝食付きで値段がリーズナブル。朝食ブッフェと和食が選べる。迷わず「なだ万」に。関西系のバランスのいい和食をがっつりと食す。

9時すぎに名古屋駅近くの学会場に行きレジストレーション。ココ10年くらいで小児外科学会の規模はずいぶん小さくなった。というか、これが本来の姿なんだろう。ポスターセッションに参加してから昼前に出て、八事霊園へ。ここには先祖代々のお墓があるのだ。雨の中八事霊園の管理事務所まで歩いて手続きを済ます。オヤジが昨年暮に急逝して、いろいろと思うところもあって、名古屋から東京か横浜にお墓を移すことも考えたのだけれど、これがまた一大事ということを知り、まずはお墓をじっくりとこの目で改めて見ておく必要があった。雨の中、広大な墓地を歩いていたら、何とも言えない不思議な気持ちになった。あえて色で喩えれば「水墨画の中の渓流の薄墨のグラデーション」というか(うまく表現できないけれど)。不思議に落ち着いて腑に落ちる感じ。先祖代々の曾爺さんが作った我が家のお墓は、八事墓地のなかでも一等地にあり、ものすごく広くて立派だった。今じゃとても買えない場所と大きさ。雨の中、墓石を掃除し手を合わせた。その後、昔からのおつきあいの石屋さんに寄り、そこのおばちゃんと談笑。オヤジの納骨について相談に乗ってもらった。これで、ひとまず目処が立った気がした。

八事から名古屋駅に戻り、名鉄の9階にある「中村屋総本家」で味噌煮込みうどんを食べようと思ったのだが、昼時ですごい行列。午後の学会セッションに戻る関係で断念、「歌行灯(うたあんどん)」という店で「とりきしめん」。きしめんを食すのであれば本当は「しのだきしめん」が好きなのだけれど、セカンドベストとしてオーダーしたこの「とりきし」は美味しかった。期待以上の満足。病院から緊急連絡があり。名古屋からトンで帰れるはずもなく、対処をこーめい先生に御願いする。

午後のセッションを17時すぎに早めに切り上げ、18時からホテルのジムに行くことにした。ここのフィットネスクラブは充実していてプールも広くてきれいだった。気持ちよく「ひとり1レーン」の贅沢。20本1000m泳ぐ。

部屋に帰って一休みしてから、豊橋の支店に就職している長女かなPと晩ご飯を食べることになり名古屋駅で待ち合わせ。仕事が遅くなり仕事場を出るのが遅くなってしまい20時の予定が21時待ち合わせになったので、名古屋駅のタワーズ12Fにある焼き肉屋「トラジ」へ。仕事の話とか今後のキャリアの話など。社会に出て真面目に仕事をしているようで父としては一安心した(笑)。

June 17, 2010

アジアの街NAGOYAにて


学会で名古屋に来ている。名古屋は母方の親戚に縁のある場所で、僕的には親近感のある街。今回は学会に出席するついでに、ご先祖様の墓参りも兼ねて来ることにした。研究日の仕事をばたばたと済ませて、16時すぎののぞみに飛び乗ってあっという間に名古屋入りして、東急ホテルにチェックインしてから、栄や錦周辺を歩いた。昨今では日本のどこの都市に行ってもミニ東京ばかりなんだけれど、微妙な空気の違いはある。名古屋の地下街ってどこかアジアの匂いがする。東京よりソウルや台北に近い感じ、というか。僕の独断と偏見かも知れないけれど(笑)。

ということで、前からリサーチしていた「味仙(みせん)」今池本店へ。ココんちは名古屋名物の「台湾拉麵」の有名店。チェーン店らしい。名古屋の親切なタクシーの運転手さんから情報収集するに、名古屋の夜は早くて9時すぎには店は閉まってしまうけど、錦や栄からわざわざココんちに〆の拉麵を食べる人が結構いるんだそうな。

メニューをみるとかなり台湾っぽい感じ、というかまんま台北にある感じのお店(笑)。ご主人(先代創業者の息子さん)曰く、すべての店舗は親戚だそうな。まずはビールを飲みながら「紅焼鶏翅」450円(安っ!)(手羽先の甘辛焼4本)。周囲の人たちがほぼ例外なくオーダーしているので、間違いないだろう・・・、という読み。カブりついてみると、かなりのピリ辛、鶏肉は柔らかくて芳醇かつ濃厚。この「濃さ」が名古屋的(笑)。ビールがいくらでも飲めちゃう感じ。次に頼んだのは「炒海蛤(アサリの炒め)」680円 蛤(はまぐり)って書くんだけれどアサリ。これもピリ辛でうまし。どんどんビールが進んじゃう感じの味付け。殻を手づかみで頂く。ここでビールからウーロンハイへ。

〆はお待ちかねのココんちの定番「台湾拉麵」。小ぶりの丼に入った醤油味の拉麵で、固めに茹でた細麺の上に挽き肉とニラともやしにどっちゃりと唐辛子が入っている炒め物がのっている。ここに至るまでに口の中は十分燃えていたんだけれど、この台湾拉麵はかなり刺激的で暴力的な辛さだった。はふはふ言いながら汗だくで食べる。こりゃーディープだわ。名古屋人がハマるのがわかる、癖になりそうな味だった。上品ではないけれど鮮烈な美味さ、というか(笑)。その意味でも「名古屋的」な拉麵。舌がまじ痺れた(爆)

ひりひりする口の中をFRISKで中和して(笑)、今池から地下鉄に乗り栄で降りて錦周辺を散策。やっぱり名古屋って夜が早いんだな。三越前でストリートライブをやっている4人組のバンドと遭遇して彼らのパフォーマンスを楽しむ。SASAMOTO & Texas Sunrise 。4人ともかなりの実力で、しっかりとグルーブしていた、酔っぱらいのオッサンには「懐かしい」感じのブルースを堪能した。オリジナルがあれば、もっといいと思った。帰り際、彼らのCD"Absinthe(あぶさん)"をギターのにーちゃん(たぶんササモトくん)から購入。「懐かしくてスゴく良かったよ」と言ったら、すごく嬉しそうに笑っていた。頑張ってね、若者達。

濃くて熱いぜ、名古屋。さあて明日は忙しくなりそう。

June 16, 2010

戦略と戦術のない対策を修正する作業

午後は行政の災害医薬品・資機材の見直し委員会の仕事。平成12年に策定されてから、なんと10年間見直しもされず区内の救護所(区立の小中学校)の保管倉庫の中で眠っていたらしい。当時の行政の責任者はとうの昔に変わって、その後は定期的な予算取りもされずに今に至ったということなのだ。その間、大災害がおこらなかっただけでもラッキーなんだけれど、今回見直し作業をしていて、ちょっと驚いてしまった。実にクラシックなだけでなく、実際には使えねー(苦笑)もの多数。つまり、明確なイメージもなく、ただ漠然と思いつきだけで作られたちゃったものなのだ。戦略も戦術もなく中途半端で雑多な医薬品と資機材が大きな段ボールに積めてあるだけ。でも、今年見直しをすることでより良い物が出来れば「間に合って」よかったと考えよう。それが出来ていない行政区も実は多いのだから。

すでに区としての大災害の被害想定の数字的なシミュレーション(ぞっとする内容)はあるので、被災現場の実際の地域状況を考えた見直し作業とリスト作成作業などを詰めていく。危機管理先進国の欧米諸国や、戦争を常に想定している極東アジアの国々に比べて、日本の社会って、やはり楽観的平和ボケであるのは否めない。数年前にやっと「国民保護法」が出来たくらいだし。その当時先頭に立って反対したのが民主党左翼勢力ってことは、憶えておかなければいけないと思う。行政の「ま、なんとかなるでしょ」的な考え方も、批判ばかりしていても仕方ないので、前向きな態度で与えられた仕事を進めることにしよう。75万人の生命の危機管理。should do the right things!

June 15, 2010

うわっ、勝っちまった!

昨夜のWカップの日本vsカメルーン戦勝利!よくやったw!このところの日本代表チームの不甲斐ない戦い方を見ていて、ぼろ負けだけはしないで欲しい・・・と心から願いつつテレビを見始めたのだが、試合開始前の君が代斉唱の時にメンバーが肩を組んで全員で歌っている姿っていうのを観て、おおっ、今日は違うかも!と予感がしたのだ、実は。

そして、試合開始。昨夜のように泥臭く地道に健気にボールに食らいつく日本代表って久しぶりに観た。ラッキーな展開というのもあったけれど、本田もきっちりとチャンスをモノにしたし、苦労人の松井もいい仕事をした。派手で面白い展開の試合ではなかったけれど、難しい初戦勝利をもぎ取る意識の高さを感じた試合だった。Twitterと同時進行で試合を見たのだが、試合前、一点先取後、HT中、後半の展開、勝利して試合終了後と世間の「チームや岡田監督の采配に対する評価と期待」のコロコロ変わる様は、面白いというが或る意味コワくなった。世論操作ってこんなに簡単にできるのか、と。ま、それはそれとして、よくやったわ、日本代表。これからがさらにイバラの道なのだけれど、あの気合いと泥臭さを持ち続けて欲しい。

相撲取りの野球賭博の不祥事。相撲協会のシドロモドロ対応。古い慣習やしきたり、タニマチ&ごっつあん文化。歴史的にも、神社での神事であり、そもそも興業とか巡業とかの「見せ物」的なものなわけだから、もう今の相撲をスポーツとか国技と考えない方がいいと思うけどな。

June 13, 2010

「はやぶさ」帰還、そして流れ星になった

FMサルース「サルースファミリーテーブル」を聴きながら、昨日来た新しい「はやぶさ」号(と命名>笑)の試しドライブ。港北ニュータウンの道をぐるぐる走り回ってみる。小気味よい動作性能とサイズに満足する。自分の出演している放送(先月録音済み)をラジオで聴きながら、運転するというシズル感(笑)。生放送の終了する時間を見計らって、市ケ尾のスタジオに到着。この番組のコーナーに出演するようになって、早いもので1年経つ・・・。あっという間に50回もやったんだ・・・としみじみオドロく(笑)。ネタについて、雑談>収録>また雑談>収録というパターンでおしゃべりをしつつ4ー5回分の収録をするのは毎回楽しい。収録した部分以外のフリーなトークは深夜放送なら絶対に面白いのに(爆)。毎回、パーソナリティの香月よう子さん、ディレクターの森田まなさんの二人のプロの仕事におんぶに抱っこで、僕は気楽に話をさせてもらっている。ありがたやありがたや。

今日は
①6/20 映画の医学監修「ヒーローショー」の話題
②6/27 「みずいぼ」(伝染性軟属腫)について
③7/4  手足口病について
④7/11 こどもの発熱(その1)
⑤7/18 こどもの発熱(その2)

夜はかみさんと、たまプラーザ「麓」へ。ここんちは、もとフレンチをやっていたという店主の、一工夫のある料理が美味しい。ふわふわ「長芋のスフレ」「ほやの塩辛」「トマトサラダ」「空豆と海老の揚げ物」。桜えびと新生姜の炊き込みご飯で〆。

5億キロ、7年間、幾多の苦難を乗り越えて地球に帰還する「はやぶさ」。小惑星イトカワの岩石を採取してカプセルを持って帰る事が出来れば人類にとっても素晴らしい、まさに快挙だ。日本として最高に誇らしいことなのに、サッカーワールドカップのことばかりで、この素晴らしい出来事の報道は扱いが情けないほど地味。カプセルの捜索活動をリアルタイムで放送するのかな?と思っていた僕はがっくり。USTREAMで管制室のリアルタイム映像を見ているけど・・・・確かにテレビ的には地味すぎるんだろうな(笑)。

↑↑と書いた所で、USTREAMで動画発見! 3分くらいから、「はやぶさ」が燃えつきる様子。涙が出た。http://www.ustream.tv/recorded/7634995

この画像も素晴らしい!
http://www.yomiuri.co.jp/zoom/20100613-OYT9I00808.htm

June 12, 2010

やんちゃ坊主がやってきた


新しい車をピックアップ。やっぱり新しい車は気持ちいいな。。車体が軽いのに結構トルクがあるので、首都高速で初運転したらぶっ飛び感覚が楽しくて年甲斐もなく(笑)、飛ばしてしまった。ドイツ車らしい堅実さで、コンパクトによく作り込まれている「道具」って感じも好ましい。健気で可愛い「やんちゃ坊や」って印象。

夕方、キャンセル待ちで頼んでおいた、川越「頑者」のつけ麵が届く。ネットでたまたま見つけたここんちは、つけ麵ブームの火付け役ということで、晴れて先日横浜ラーメン博物館に入ったらしい。鶏ガラ+魚介の濃厚スープに、さらに魚粉(鯖節)をのせる濃厚スープ。つけ麵にありがちな「だら甘さ」とか「酸っぱさ」がミニマムなのがいい。タップリのあわせ長ネギと味付けたまご、とろとろチャーシュのトッピングで頂く。250gの極太麺は一人前でもかみさんとシェアして丁度いいヴォリュームだった。海藻キュウリサラダ+ニンニク醤油ドレッシングもいい感じ。

さて、韓国vsギリシャ戦。もう韓国チームは素晴らしい仕上がり。特にパク・チソンはアジアの至宝。個人的にはチャ・デュリの体を張った泥臭く力強いプレーも好き。玉際の強さ、ゴールへの意識、チーム全体で意思統一のされた連携、早いパス回し、中盤の早めのプレス、セットプレー、セカンドボールの取りどころ、最後に90分間走り回れる精神力。今日の韓国チームの戦術&戦略は素晴らしかった。日本が世界を相手にやるべきサッカーを現実にやってのけた感じ。また韓国の背中が遠くに行ってしまったな。置いてけぼりくった、日本。嗚呼!せめて勝てなくてもいいので「みっともなくない」試合をして欲しい。

明日はFMサルースのスタジオにお邪魔して収録。夜は「はやぶさ」の帰還ドラマがある。

うわー、どわー!



これはスゴい!この画像って、どうやって撮影しているんだろう?

June 11, 2010

南アフリカで真剣勝負

サッカーワールドカップ2010開催。日本にいると南アフリカってすごく遠い国という感覚がある。ニュージーランドで生活していた時には、わりと国同士の交流があるため(いわゆるCommonwealth:英連邦)南アフリカ出身の人たちと一緒に仕事をしたことがある。そのほとんどが白人で、祖先が大英帝国からの移民。産業革命以後のアッパーミドルの出自で、わりとプライドが高いsnobな人たちという印象がある。一緒に手術するチームのナースと麻酔科のドクターも南アフリカ出身だった。彼らの英語の鼻に抜けるアクセントが独特で聞きづらいのと、特有の気取った表現をする(二重否定を多用する)ので、慣れるまで苦労した記憶がある。彼らの英語がわからない!って、キウィのボスのケヴィンに言ったら「僕だって判らない!」って言われて、爆笑したこともある。

田舎っぽくて、ダサさいところは微笑ましいというか「わかる」んだけれど、「日本以外のアジアの国」の人たちを露骨に差別しつつ異様に日本を特別扱いするのには閉口した。1990年ころまではアパルトヘイト政策が実際に存在していて、世界中の多くの国々と長年絶縁断絶していた関係で、英連邦以外では仲良くしてくれる国もなく、世界の「孤児」的な存在だったのだ。その歴史を考えると今回のワールドカップ開催の意味は大きい。ネルソン・マンデラは、人類の歴史にの残る、まぎれもなく「現存する偉人」の一人。

とにもかくにも今日始まったワールドカップ。今の状態を冷静にみれば、3戦全敗&惨敗必至の日本代表だけれど、僕は見捨てないからね(涙)。ベストを尽くして悔いのない戦いをして欲しいっ!と、心から思う。国のプライドを賭けて戦ってちょーだい。

気分転換に発作的にこのブログのレイアウトとデザインを変更してみた。あまり関係ないか(爆)

June 10, 2010

湘南ドライブというRemedy


研究日。朝6時テラスに出たら、すごく気持ちのいい天気で、今日は車で移動する事に決めた。今の車を運転するのもあと2日。特に不満もないし、バランスのとれた素晴らしい車なのだけれど、日々の移動に車を使わなくなってからは、このサイズの車の取り回しが億劫になって、今年の車検を期に車を新しくすることにしたのだ。

3時すぎに瀬田での仕事が終わり、東名を西に向かっていたら、海の近くをドライブしてみたくなった。若い頃のように車を運転する事が目的の、夕日を見るためだけのドライブ。横浜インターで降りて横横を南下。衣笠から三浦縦貫道を通り134へ。夏前の人気のまばらなビーチを眺めながら西に向かい、葉山、逗子方面へ。その昔のドライブ・デートの王道だな(笑)。久しぶりに走ったら随分道沿いの風景が変わっていて、ちょっと新鮮。とろとろさくさくと気持ちよく進む。窓から入る潮風。その昔のちょっと甘酸っぱい思い出とか辛い思い出とかを思い出したりして(笑)。何十年かしてこうやって懐かしく思い出しながら、一人車で走るような事があるなんて、その当時は想像さえしなかったけど。この先、さらにジジイになってから、同じようにドライブしてもこの感覚があるんだろうな・・・って思った。歳とって惚けそうになったらまたドライブしたらいいかも。きっとシャキッとするだろう(笑)。それがわかったのは収穫。浅田次郎の短編小説を思い出した。霞町物語の中のエピソードだっけな。

長者ヶ崎から葉山御用邸を経て逗子に向かう一帯には、海に面したいい土地がある。カリフォルニアのMalibuとかZumaのビーチサイドの邸宅街みたいなエリア(ちょっとだけ、だけど)。この辺りは個人所有の土地としてもまず市場に出てこない物件なんだろう。宝くじが当たったら真っ先に買いにこよう(笑)。そんなバカな事を考えながら森戸海岸から鎌倉由比ガ浜、七里ケ浜、江ノ島を通って茅ヶ崎まで。「雨の鎌倉」のBGMだったらばっちりだったろうけど、今日はFM。先に事故があったらしくこの辺りはダラダラ渋滞だったけれど、逆に海が眺められてよかった。サンルーフから入る潮風が心地よかった。

茅ヶ崎辺りは再開発できれいになった。その昔の「ホテル・パシフィック」は跡形もなくなってしまった。僕の子供の頃の「湘南のイメージ」の原風景はあそこにあったと今でも思う。でも1970年代後半には昔の栄光は既になくなっていて、僕が運転をするようになった19歳の頃、その当時付き合っていた彼女と満を持して(笑)ドライブの帰りに食事に寄った時に、そのあまりの変貌にがっかりしたのを思い出した。つまり、あのホテルは輝いていたのは、限られたある時期のことなんだな。蜃気楼のような時空。しみじみ。今は134沿いにあっけらかんとこぎれいなラブホテルが並んでいるのが、面白いんだけれど。

夕日が沈んだので、平塚ちょっと手前でUターンして帰路についた。約2時間のドライブ。過去へのプチ・タイムスリップと未来へのドリーム・トリップ。こういう目的地のないドライブって、ちょっと疲れた日々の気持ちをリセットするにはいいかも。その楽しさを再発見した。こんなに忙しく追いまくられるような日々でも、たった2時間でリフレッシュできる。

FaceTime



i-phone 4 ・・・いいCMだな. 待ち遠しいな24日

June 9, 2010

すっぴんという裸

先週車の中で聴いていたラジオでの女性達の会話。新しく付き合い始めた男性の前では決して「すっぴん」になれないという、リスナーからの悩みについて。わかるわかる!私なんか何年も付き合った彼氏の前で「すっぴん」を見せた事がない・・・とか。そうそう、整形していることを知られないように、こんな苦労している女友達がいるの・・・と。「罪悪感」のない整形手術(イマドキは当たり前)の話。女性同士の本音の会話(たぶん)。それを聴きつつ、どっひゃーとのけぞっていた。

確信犯的に「化ける女」が悪いのか、騙される男がアホなのか。普遍的な命題(笑)

53年間男として、女に対して、それなりの経験を積んできて判ったフリをしているけれど、「女性の化粧」について本質的な所では理解できない。うちのかみさんは、もともとあまり化粧をしないでも十分美しい(笑)のでほとんどスッピンだけれど、年頃の娘達のウチでのすっぴん姿を見るにつけ、父親としては彼女達もボーイフレンドの前では自信を持って生きて欲しいと思うんだけどな。逆に息子が居たら(居ないけど)、男親として伝えたいことが山ほどある気がする。

この話題、わりと男女の違いの本質的な深い話題なのかも。考察してみよう。

①いつから化けるのか?いつまで化けるのか?
②「化ける」ことは「ウソをつくこと」なのか? 
③ハゲ男の「かつら」は女性の化粧とどう違うか
④何のために「化ける」のか?
などなど

追補:①著作権フリーのが画像をアップしていたけれど、プライバシーもあるので削除した。
②韓国ドラマ"IRIS・アイリス"  これは面白い。しっかりツボを抑えてるドラマ。最近の日本のなまちょろドラマにはない潔さに感服。

June 8, 2010

そこまでやっちゃうか(笑)



先日のCMフィルムがかすんで見えるな。これはスゴい。すごくイイ。

あゆに対する先入観と誤解を反省(笑)

浜崎あゆみという歌手について、特別な思い入れがあったわけではない。彼女の書く歌詞の鋭さとか言葉選びのうまさとかに、これまで気付いていても、きっと彼女の周囲に優秀な制作チームが就いているんだろうな・・・って勝手に思っていた。彼女の歌のうまさと人形みたいなルックスについても、(おっさんとしては)好み以前の問題で(笑)、イマドキのアイドルなんだろうなって(勝手にすれば・・・的な無関心さで)思っていた。

つまり「浜崎あゆみ」という「商品」は作られたもので、実体は「イマドキの、あまり頭の良くない、歌のうまい女の子」なんだと思っていた訳だ。だって「バカっぽくて不健康そう」じゃない・・・見た目も話し方も。それが、僕のような一般的なオッサンにとって、浜崎あゆみに対する「ごく一般的な認識」なんだと思う。

ところが、だ。

Twitterの彼女のつぶやきをTLで読んでからは、彼女の頭の良さと感性の鋭さを「認めざるを得ない」感じ。すごくクイックに的確に反応しているし、周囲への気配りも忘れず、生活は謙虚で気取りがない彼女の態度を知って、驚いてしまったのだ。プロとして節制することも、常に自分を高める努力を怠らないことも感心した。これはホンモノだわ。

今は、彼女に対する自分の無知と誤解を恥じてる。
でもさすがに、おっさんとしては恥ずかしいから、CDは買わないけどね(笑)。娘に借りようっと(爆)

June 7, 2010

John LewisのCM


Twitterで紹介されていた動画。イギリスの老舗デパートのCMだそうな。たった90秒間で一人の女性の一生を描く作品。美しく、なんと切ない映像。業界ではすでに有名な動画らしいけれど、こういう心の琴線に触れるような素晴らしいCMっていうのは「お金を払ってでも観たい」(笑)。このサイトで紹介されていて知った。

June 6, 2010

とことこ歩きがっつり泳いでアジアご飯で〆

5時過ぎに起床してから、つらつらうだうだ。窓から差し込む温かい陽射しに包まれながら、微睡む。この週末のユルユル感、久しぶり。午前中はネットを観たり読書をしたり、ギターを弾いたりしていたら、あっという間に昼前になって「汐のや」へ。ココんちは塩ラーメン専門店なのだけれど、醤油は最近出したらしい。これがなかなか美味しかった。東京クラシックの醤油味、太麺硬め、フライドオニオンのチップのトッピングもよろしい。☆☆☆で今後フォローしよう。

気持ちのいい天気。外に出たらむしょうに歩きたくなって、i-podを聴きながら港北ニュータウン方面へ。今日の唯一の決め事は途中で立ち止まらない事。早足6km/hのペース。30分くらいで中川の遊歩道に到着。小川に沿った遊歩道を南に向かう。こんな近くに自然に溢れた遊歩道があるのはラッキーなことだ。中川から牛久保を経て、茅ヶ崎の竹林を抜けて仲町台の遊歩道を通り抜けた。約2時間、距離にして10kmのウォーキング。帰路ジムに直行してウォーキングプールで20分ストレッチしてから、6本300m伸びた。

週末の晩ご飯はかみさん&ゆっつんと、アジアご飯。①干し鱈(韓国で買ってきた食材)&ニンニク&長ネギの玉子スープ(북어국 プゴクク)、②上海風海鮮炒麵(海老、アサリ、ホタテ、紋甲イカ、黄にら、玉葱)、③海藻たっぷりサラダ(ごま油醤油ドレッシング)。慶應ダンスサークルのさーちゃんデビュー公演はまずまずの出来だったそうだ。よかったね。

がんばれ、もう少しでゴール!「はやぶさ」


JAXA「あかつき」に続いて、今度は「はやぶさ」
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小惑星探査機「はやぶさ」は、6月13日(日)の地球帰還に向け、日本時間6月5日13:44に3回目の軌道修正(TCM-3)が正常に実施されたことを確認しました。これにより、地球外縁部から着陸想定地域のオーストラリア・ウーメラ立入制限区域への誘導目標変更が完了しました (JAXA 6月5日)
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小惑星探査機:「はやぶさ」の帰還確定 13日深夜、豪州の砂漠へ

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5日、人類初の小惑星の岩石採取に挑んだ探査機「はやぶさ」が、落下目標地点のオーストラリア南部・ウーメラ砂漠に達する軌道に入ったと発表した。13日深夜の帰還が確定し、7年に及んだ小惑星イトカワへの往復飛行を達成することになった。
 JAXAによると、豪州政府の許可が出たため、3日からエンジン噴射を実施。5日午後、予定軌道に到達し、地球から約360万キロを飛行している。9日、落下範囲をさらに狭める最終の軌道修正をする。13日午後11時ごろ(日本時間)、はやぶさと、切り離されたカプセルが大気圏に突入、カプセルだけが約1時間後に落下し、はやぶさ本体は燃え尽きる。カプセル回収に成功し、中にイトカワの岩石などが入っていれば、人類初の快挙となる.(毎日JP)
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すごいな、素晴らしいな。2003年に打ち上げられてから、小惑星イトカワにまで行き、岩石や資料採取をして、さらに地球に戻ってくるという壮大なプロジェクトのエンディングを僕らはみている。これもまでに多くのトラブルに見舞われて、まさに満身創痍になりながらも、最後のミッションの地球帰還に向けて健気に頑張っている姿は本当に感動的だ。最後の最後に「はやぶさ」本体は「採取資料カプセル」を放出して大気圏突入時に燃え尽きてしまう・・・という。あんな小さなカプセルを姿勢制御しつつオーストラリアの砂漠に落下させる技術って、僕の想像を遥かに越える難しい作業だ。

日本の世の中的にはそれほどインパクトがないのかもしれないけれど、こういう或る意味地味であっても、とても大切な研究をする事が出来る日本という国は、素晴らしいと思うのだ。オリンピックを開催したり万博を開催したりすることと同じくらい、誇らしい「国力」。世界的にもっともっとアピールすべきことだと思う。そして未来を担うこの国の子供達に夢を与えることになるだろう。勉強することの素晴らしさを教え、理系離れを食い止めないとこの国は本当に沈没してしまう、という危機感がある。

13日の帰還までわくわくドキドキが続く。
14日のカメルーン戦はもうどーでもいいかも(笑)、一応観るつもりだけれど。

June 5, 2010

無鉄砲で怖いモノ知らずだったあの頃

今日の午後は地域の一般の方向けの「医療フォーラム」にて、救急関連の講演とパネル。常日頃から話している内容だし、パワポでの準備も僕としては珍しく随分前に出来上がっていたので、楽屋で待ち時間は爆睡(笑)。楽屋で、よく緊張しませんね・・・と云われたけれど、場慣れすることで経験値が上がったのか、単に年喰って無感覚になったのか、少しは緊張はするけどアガりはしない。でも、アカデミックキャリアをひた走っていた若い頃は、これでも人前で話す時に随分緊張もしたものなのだ。今考えてみれば、とんでもなく無鉄砲で怖い物知らずだった。あの頃は年に少なくとも2ー3回は海外の学会発表に、たった独りで乗り込んでいって英語で熱いディスカッションをした。前夜、ホテルでひとり徹夜で練習したり、質問を想定したディスカッションの作戦を立てたりしていた、そんな「若き日の自分」がいじらしい(笑)。あの頃の自分が居るから今の自分もいる。そんなことをつらつら考えながら楽屋で横になっていた。本番終了後、ジムに直行し10本500m&サウナでまったり緩める。

夜はかみさんと「月の音」へ。創作おでん。うまし。おでんって昔はあまり好きじゃなかったけれど、今はしみじみ美味しいと思う。夜はTV、Sex and the Cityを家族で。この映画って一昨年の台湾旅行のフライトで観たんだ。NYのセレブの話だけれど、彼女達の設定が50歳というのに改めてオドロく。今年公開の続編も観ようかな。

June 4, 2010

筆ペンLOVE


筆ペンは、ウォッシュレットとともに(笑)日本の誇る素晴らしい発明だと思う。このなめらかな書き心地と使いやすさ。硯で墨を擦って墨をこさえて、半紙に文鎮をのせて準備するという従来の方法の煩わしさを一変させた。Wikiによると、筆ペンが世に出たのが1972年。たしかに画期的な商品だった。オヤジが年賀状を書くのに使っていているのを観て感激したのを記憶している。ふふふ、偶然だけどハックルベリーフィンと同い年じゃないか(笑)。

その後さらに進化した筆ペンの魅力を再確認したのが社会に出てから。たしか博士号論文の研究執筆の頃だと思う(1988年)。大きな模造紙にデータとかコンセプトとかを連日連夜仲間とブレインストーミングしていて、その際に筆ペンだとフェルトペン(マジック)とは違った感覚でアイデアが湧く気がしたのだ。それ以来今に至るまで、鞄の中には必ず入っている。文章を執筆する前とかプレゼンをする前とかのコンセプトをまとめる時には、A4の真っ白なコピー用紙と筆ペンで考える。発想はアナログ、作業はデジタルっていうのが僕ら世代の一般的な仕事の流儀。たぶん若い世代とは微妙に違うかも。それにしても、昔の人たちは簡単には訂正できない(消せない)文章を書いていたのだな。その観点から言えば、残された(遺された)言葉の重さが今のふわふわと軽い「つぶやき」とは全然違うものなのだろう。

おお、そういえばニュージーランド時代、泌尿器科の同僚ドクター見せたら、(絵を描く)彼がその書き味に感激して日本から大きな段ボールで送ってもらったことがあった。今でもアメリカとかイギリスなどの海外へのお土産に持っていくとすごく喜ばれる。彼らにとっては未体験のスムーズな書き味で、指先で簡単に強弱を表現できるオドロキ。これはその意味でも日本オリジナルの発明だと思う。

画像は、今のお気に入り
Tombo 筆文字「お助け」ペン「筆之助」、
しなやか仕立て(これが絶妙!)。これはスゴい。
僕は「究極の筆ペン」だと思う。

June 3, 2010

子供達は社会の宝だ

研究日の午後、臨時で頼まれて横浜の保育園の健康診断へ。1歳から6歳までの子供達43人の診察。みんな可愛い盛り。泣いちゃう子もいるし、愛嬌のある子供もいる。保育園に預けられている位だから、基本的には元気な子供達たちの生命力というか成長力というか、ポジティブな元気オーラを貰った感じ。子供って本当に社会の宝だと思う。彼ら彼女らが幸せに大きくなってにこにこと笑って生活できる世の中じゃなくちゃいけない。

驚いたのは、彼らの名前。ここ5年くらいで日本人の名前は激変した。男の子は、X太郎とかX彦とかのいわゆるかつての男の子の典型的な名前の子は一人もいない。女の子はXX子ちゃんは一人もいなかった。男の子はアニメやゲームやドラマの主人公の名前みたいなのばかりだし、女の子もドラマや小説(それもケータイ小説>笑)に出てくるような名前ばかり。当て字も多い。教えてもらわないとどう読んだらいいのか判らない名前がほとんど。子供にユニークな名前をつけてあげたい気持ちは判るけど、名前って言うのは文化そのものだと思う。軽すぎるというか、思い込みが強すぎるというか、独りよがりというか・・・。

誰も読めないような名前ばかりの世の中でどうするんだろう(爆)。あと20年もしたら、典型的な日本人の名前ってなくなってしまい、ぐちゃぐちゃになることは確実。久遠(くおん)くん、輝宇(きう)くん、未景(みひろ)ちゃん、美来(ちゅら)ちゃん
まだまだあったけれど、憶えられず、メモも出来なかった(そのくらい、皆難しい)。子供達に罪はないけど、大丈夫か?ニッポン。

やれやれ・・・

June 2, 2010

プロのプライド

さとなお君つながりのお友達、伊藤章良さんのブログ「食べ歩き男の憂鬱」から先日のイ・ビョンホンのイベントの大ちょんぼの話。業界は違うけれど、ささやかながら一つの組織のまとめ役をやっている立場からすると、「どこも同じだよなあ・・・」と身につまされる話。どんな組織でも、程度の差こそあれとんでもない事が起こってしまうリスクがある。その厳しい状況(修羅場)でどう臨機応変に対応するか?というリーダーシップと組織力。伊藤さんの紹介している事例を読みながら、僕だったらどうするだろうか?と自問した。プロとして仕事するということは、こういうことなのだとつくづく思った。

「プロとしての仕事」と「知り合いとしてのcourtesy」を混同してしまって、医学的な相談とか依頼とかする人がいる。今日もそんな人からの突然の連絡があった。その人曰く「体調が悪くXX病院に入院したいのだけれど、まーくだったら知り合いはいるでしょう。紹介してくれませんか?」。あーのねーーーー(笑)。そんなに親しくない「知り合い」から突然頼まれても、出来る事と出来ない事がある。冷たいかもしれないし、相談してくれた人には申し訳ないけれど、診察もしないであれこれ動くことはできません!と、その依頼はお断りした。その「一線」を引いて置かなかったことで、これまでどれだけ苦労したことか(笑)。それがプロのプライドってものだし、責任感なのだ。中途半端な約束なんかできないし責任は持てない。そのコワさも、十分知っているし。

June 1, 2010

ヒーローショー



去年、医学監修をした井筒和幸監督作品「ヒーローショー」を観てきた。「有頂天ホテル」「デス・ノートThe Last Name」に引き続いての映画の医学監修。結論からいえばすごく面白かった。井筒さんらしい、硬質だけど仄かに温かい部分が印象的な映画だった。

千葉の勝浦という東京から近くて遠い場所の設定もいい。夜の場面の暗さは井筒さんの好みなんだろう。若者達の暗いため息が映像化されているみたい。東中野の中途半端な都会という設定も絶妙。お笑いのジャルジャルの二人の達者な演技に驚いた。失礼ながら、予想以上の出来。鈴木ユウキ役の福徳秀介くん。優柔不断な頼りないどうしようもない男の子の役を巧く演じていた。石川勇気役の後藤淳平くんも、ともすればスゴくクサい演技になるところだけど、いい感じで抑えてあって垣間見える「狂気」をうまく演じていた。凄みさえ感じる狂気の目。この二人を見いだしてその才能を引き出した井筒さんはさすがだと思う。

鬼丸役の阿部亮平君もその凶暴なキャラを上手く演じていた。巧みな役者さんだ。僕の医学監修の場面は、その鬼丸が勇気のところに復讐にやってくる場面。なかなかリアルだったな(満足>笑)。

あさみ役のちすんという女優さんも現実的な存在感がある役者。薄幸で愛に飢えているバツイチ女を上手に演じている井筒組の定番女優らしい。さらに、勇気の母親役で出ている結城しのぶさん。昔から大好きな女優さんなのだ。はすっぱで、ちょっと疲れた意地悪&性悪な女性を演じさせたら最高(笑)。もともとは正統派美人でNHK的な女優さんだったんだけど、今の方がずっといい感じだと思う。

ストーリーはR−15指定で、暴力シーンが強調されてしまうんだけれど、映画のテーマそのものはわりと深い。あの世代の若者特有の怒りとか不安とかだけでなく、現在の世の中のどん底でどうしようもない状況で追いつめられていく若者達のストーリー。携帯電話の使い方も絶妙。仲間内の「ワルぶる空気」とか「吐き出しきれない怒り」とかの「勢い」で後戻りできないところまで行ってしまう・・・という不条理なドラマ。そこに「不器用な恋愛」があったり、仄かに見える「夢」があったり、家族という「救い」がちょっとだけあったり。井筒脚本、巧み。観終わって「真夜中ののカウボーイ」のジョン・ボイドを思い出した。

いい映画で映画を観る人たちには評価されるんだろうけど、一般受けしないだろうし、大ヒットはしないだろうな(涙)。それが日本映画の厳しい現実かも。

エンドロールの最後にちょろっと名前が乗っているのがうれしかったです。井筒さん&藤澤さん、ありがとう!
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