助けあいジャパン

October 16, 2008

桃栗3年柿8年

桃や栗は3年、柿にいたっては苗付けをしてから8年経たないと実を収穫できない・・・ってことを子供の頃、祖祖父の「鹿之助じいさん」(母親の母方のほうの爺さん、つまり僕は曾孫だ)から初めて聴いたのは、湯河原の家の廊下だった。彼は早朝に仏壇に向かう朝のお勤めを済ませると、朝ごはんの支度ができるまで廊下でお茶を飲みながら、曾孫の僕にいろんな話をしてくれた。たしか彼が亡くなったのが小学2年生の冬だから、僕が憶えているのはたぶん幼稚園くらいから小学校1年くらいまでことなんだろう。で、桃栗の話をなぜ鮮明に憶えているかというと、その時「ええっ!そんなに長い時間が必要なんだ!」と感じたからだ。3年とか8年とか、その頃の僕にとっては「体感して想像することのできないくらい絶望的に長い時間」に感じたわけだ。

この歳になると3年なんて「すぐ」だし、8年だって「ちょっと」って感じだもんな。
同じ言葉でも感じる長さが違うのだ。

僕は鹿之助じいさんの隣に座って「朝のお勤め」をするのが何故か大好きで、小学校に入る前には般若心経を暗記(今でも唱えられるけど意味は解ってない<爆)してた。へんな小学生だった。
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