助けあいジャパン

February 13, 2012

日本の至宝/はやぶさLOVE(その1)

午前の外来が異様に忙しく、予定時間ぎりぎりに飛び出して昼ご飯抜きで、自由が丘へ走った。電車に飛び乗りなんとか渋谷経由で湘南ライナー特快で一路、大宮へ。SSUの菅谷君の計らいで、彼が教えている「ものつくり大学」の公開講座で川口淳一郎教授の講演会へ。以前にここで何回も書いたように、僕は以前から「はやぶさ」に対してものすごい憧れと尊敬の念があって、この壮大な(というか空前絶後のスケールの)プロジェクトを統括して、リーダーとしてそれを完遂させた川口さんに対して「神」を観ていた。そのくらい憧れの人なのだ。だから月曜日午後の講演会のお誘いが来た時(普通に考えれば絶対に無理だ)に万難を排して、彼のお話を伺おうと思ったのだ。そのくらい希有で貴重な機会だから。

ということで、渋谷で飛び乗った埼京線。12号車。予定では13時47分に大宮到着の予定。講演開始は14時なので、改札口から急いで歩けばなんとか開演前に会場入りする事が出来るギリギリの時間なのだ。iphoneでメールを確認し菅谷君に大宮駅に迎えに来てもらうことを確認してから、ふと真正面のおっさんと目が合った。おたがい「おっ?」という顔。彼はバックパックを前に抱えてマスクをかけているので顔はよくわからないが、どこかで会った事のある人みたい・・・。

川口さん??よく見てみると、白髪、金縁の眼鏡、小柄。研究者というか理科系学者特有のオーラがある。

たぶん「間違いない」

でも考えてみれば、開演ぎりぎりで会場に滑り込もうとしている僕と同じ電車に、その講演をする張本人が乗っているハズがないじゃないか!

僕の場合、講演でも講義でも司会でもライブでも、出番の1時間くらい前に到着していないと落ち着かない。
その感覚からすれば、別人か???

その場で、菅谷くん、星くりくんにメール

「川口先生が僕の正面に坐ってる!!!! /w」

「そんな訳ないじゃない!もうすぐ開演なのに。。。」という当然の反応。ま、そうだよな。。。

そのうち、赤羽を過ぎたころから彼は目を瞑ってうつらうつらし始めた。すっごい余裕だ。

ん?やはりそこら辺にいる、ふつうのオッサンではないか?という疑念。

「僕が間違っていないはずはない」=> 間違っているに違いない

へんなの/w

僕の頭の中は混乱しながら、電車は大宮へ定刻に到着した。

僕は、ほぼ同時に立ち上がったオッサンに勇気を振り絞って話しかけた。間違いなくそのオッサンも僕を意識していたみたいだ(だって目が合っているから)。

「あのう、私はXXXと申します。失礼ながら川口先生ですか?」

ふふふと笑って「ええ、そうです」と彼

「ああああ、やっぱりそうですかあ!!僕は今日の先生の御講演をお聴きします。楽しみにしています!」と。ここまでで精一杯/

以前、浅田次郎先生とともPの中公パーティで隣になった時と同じで、憧れの人の前では「乙女のように」(爆)何もしゃべれなくなってしまう!

でも、今日は数秒だけでも声をかけられてよかった!

その後、改札口まで憧れの人の半歩後ろを一緒に進む。

迎えの人を捜している様子の彼に「あ、先生、出口はこっちみたいです!」と僕。

よほど僕を怪しいオッサンだと思ったんだろう。「はあ」とか「ええ」とか話すだけで、会話にならず(当たり前だ>笑)、迎えに来ているであろうスタッフを捜す彼。

彼がPASMOを清算しているところで、星くりさんと合流。そうこうしているうちに菅谷さんとも合流。

川口先生とはぐれてしまった。

開場直前なので急いで会場へ。冷静になって考えてみれば、一緒に駅に着いたんだから焦る事は全然ない(笑)んだけど。
会場に入り座席に着いても、あのオッサンが本当に川口先生かどうかがの確信が持てなかったのだ。

果たして、登壇した人はさっきまで僕の目の前で居眠りをしていたオッサン、その人だった/w

川口淳一郎先生の話はすばらしかった。珠玉の言葉の数々。素晴らしい90分間だった。
内容についてはしっかりとメモったので、自分なりに熟成してから後日アップする予定。
今夜はその余韻に浸っている。

菅谷くん、本当にいい機会を与えてくれて有り難うございました。今度ゆっくり飲もうね!
夢の中のような信じられない話なのだ。

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