助けあいジャパン

June 28, 2011

月のセレナーデ



画像はこの週末に山田町に行っていたこーめい先生のお土産。花巻にもワイナリーがあるんだね。復興支援の一助になればいい。キンキンに冷やして一緒に頂いた小岩井牧場のチーズスティックをおつまみに頂きます。ありがとうございました。

山田町の写真を見せてもらったら、この3ヶ月あまりで復興に向けて確実に動いているのは解るのだけれど、まだまだ道は遠い。彼の地の人たちが、心から寛いて本来の生活に戻るまでには、まだこの先気の遠くなるような労力とお金が必要なんだろう。いしじゅんさんが言っていたように、世界最大級の災害には世界最大級の優しさが必要だ、確実に。

僕らがサポートしていた県立山田病院の仮診療所が、市街地からちょっと離れた山の上の方の町営グラウンドに完成して、来週から診療がはじまるとのこと。震災前から医療過疎だった地域で、被災後に医療の灯火を消さないために現場の人たちは必死に頑張っていた。都会にいる僕らが出来る限りのサポートをするのは当たり前のことだ。そして次のステージに入った。これからは震災直後と違って「立ち位置」が難しい。被災地の人たちの本当に望んでいる「これからの医療サービス」を、現地のスタッフの「邪魔にならないように」継続的に支えるような体制が望ましい。言うは易し行うは難し。

仮設住宅もどんどん建ち上がっているらしい。多くの人々の「生活する場」がごっそり流されて「無」になってしまったわけだから、総論で「リセット」したとしても、各論では様々な問題があるとのこと。ううむそうだろうなあ。個々の人生がかかっている問題だから、文字通り「命がけ」の決断を迫られる。そういう人たちのストレスを思うと心が痛くなる。

瓦礫は、僕の行った時期の画像と比べてみると、確実に減ってはいるものの町にはまだ生活の匂いは全然なく、あのころと基本的に状況は変わっていない。でも、パチンコ屋さんが開業したり、100円ショップが開店したり、洋品店(しまむら)が開店準備をしていたり、郊外のモーテル(ラブホ)は盛業中とのことで・・・、生き残った人たちのヴァイタリティはしっかりと前に向かっているらしい。うれしい。

僕は今後も山田町のサポーターでありたいと思う。たぶん年単位のことになる。差し当たり来月、遅くとも8月にはもう一度、東北を訪れるつもり。
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