助けあいジャパン

March 14, 2010

韓国ソウルは寒くて熱い


初めての韓国。今回はかなPの国家試験終了(たぶん合格)、ゆっつんの就活ちょっと一息、さーちゃんの大学合格&帰国お祝いということで、この時期しか皆で動くことはなかなか困難なので、たまったマイレージでえいっ!と来てしまった。計画を立てた昨年12月初めの予想とは全然違い、僕もかみさんもオヤジが亡くなって以来プライベートでも何かと忙しく、さらに3月ってのはもともと仕事でも忙しい(それを忘れていた>笑)のだけれど。みんな最初は、「えーーー韓国?」と反対意見多数(笑)。というのは、あまりにも身近になっていて「いつでも自分で行けそう」って感覚があったのだね。「沖縄にしようよ」とか、「もう少しマイレージをためてハワイにしよう」とか、「私だけニューヨークに行かせて」とか、勝手なことを言っていたけれど、そこは家長(なのか?本当に>笑)の僕の専権事項ということで、最後はちゃぶ台をひっくり返して「えいっ!」と決定したのだった(うそ)。実際にはみんな忙しすぎて、先々週くらいまで、韓国に行くこと自体を忘れ去られていたくらい。

さて、1時間遅れで出発したJAL。2時間半のフライトは国内線のノリで、国内と同じマイレージ。機中の食事はいわゆる空弁(この程度のフライトならサービスとしては要らないと思う。空弁はそれなりに美味しかったけど希望者だけで十分)うつらうつらしたり、韓国の旅行ガイドやら韓国語のイメージトレーニングをしているうちに到着。仁川(いんちょん)国際空港は素晴らしく近代的できれいかつ機能的な空港だった。もうしょっぱなから負けてるぞ、ニッポン(笑)。なんだかゲーム開始早々に速攻でゴールを決められた感じ。

仁川からソウルに向かうのは、「模範タクシー」と呼ばれるちょっと高めだけれどちゃんとしたタクシーにした。大人5人の移動だからバスより安い。95000ウォン(9000円)。これも安い!高速道路は片側4車線、車はKIAのワゴン車、おっさんドライバーは巡航速度120−140kmで飛ばす飛ばす(笑)。市内の名物渋滞を抜けて約1時間で新羅ホテルへ。ソウルの街はさすが首都、近代的な部分と猥雑な部分が混在している。道は広く車はびゅんびゅん。かなりワイルドな人たちだ(笑)。歩いている人も多い。看板はハングルだらけで漢字がほとんと書いていないので、ちょっと観ても何の店なのか判らない。その意味では、台湾(台北)の親密さとは違う独自の雰囲気がある。機内でソウルのだいたいの地図は頭に入れていたつもりだったけれど、距離感が全然違った。とくに地名がハングルと英語表記なのですぐにはわからないのが不便。

新羅ホテルはソウルの老舗で格式もあり、リニューアルしてからは評判もいい、ということで楽天で予約。どうせフライトがタダなので、ホテルくらいは贅沢したいという多数意見(笑)に従う。設備と機能に皆満足。一頃のウォン安(1000ウォン=70円台)ほどではないけれど、今のレート(1000ウォン=90円)でも日本より安い。

タクシーで東大門に向かい、かみさんの仕事場のドクター(女医)に教えてもらった「タッハンマリ」通りのお店へ。かなりディープな路地裏(判り辛い)に人で溢れている。この辺りもハングルしか表記がないので店名が判らないけれど、「ウォンジョッタ」という店に入ることにした。週末の20時の大混雑の店内、活気と熱気が溢れかえっている。うーーん、日本にはないな、あの「熱さ」。案内されて靴を脱いで上がる座敷は、他の韓国の人たちと相席。座ると何も聞かれずに、どーんと大きな鍋がおかれ(メニューはタッハンマリのみ)、若鶏が丸ごと二羽どーんと入っている。結論から先に書けば「ほぼ最高&大満足☆☆☆☆」。

タッハンマリ(若鶏丸ごと水鍋)は、タッ=鶏 ハンマリ=一匹 という意味らしい。シンプルにネギだけが入っている鶏スープは優しい味(画像参照)で、時間とともに刻々変化してゆく。10分くらいぐつぐつしたら、店員さんがはさみでバラバラに切り分ける。これを、コチュジャン(いろんなものが入っている)、醤油、刻みにんにく(ものすごい量!)、酢、洋からし、などと自分の好みでタレをつけて食す。これが最高!ある程度食べてから、キムチ(冷蔵庫に入っているのをセルフサービスで勝手に好きなだけ取って食べるシステム)を入れ、トッポギ(餅)を入れて食べる。日本の水炊きとは似て異なる鍋なのだ。食に関してはもともと韓国料理は好きな方向性だけれど、これほど初球からど真ん中勝負で来るとはね。まいりました(笑)。

大満足&ニンニク臭満載の一家5人は、ソウル名物の朝までやっている東大門周辺のショッピングビルへ。ものすごい人ごみ。週末の夜ということもあるんだろうけど。日本だったら消防法で絶対に引っかかるであろう狭い通路にぎっしり並んだ衣料品の店。まあアメ横とか御徒町の雰囲気そのまんま。とにかく安い。偽ブランドも多い。店の人の勧誘がうるさくて僕的にはNG(苦手)だったので、早々退散して周囲を散策してたけど、女性陣はそれなりに楽しかったみたい。24時すぎに帰還。タクシーにボラレタ。行きは5000ウォン(400円)だったのに20000ウォン(1800円)。日本の感覚でOKって言った僕が悪い(とほほ)。熱いぜ、ソウル。
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