医局の10年先輩のY先生の最終講義。日本の場合、大学医学部を卒業してから医局に入局して研修するわけだが、僕もご他聞にもれず医局に入り厳しい外科の研修医生活を過ごした。その2年間は病院に文字通り住んでいた。プライベートがほとんどない生活。昼と夜の感覚さえなくなる地獄の2年間。よく頑張ったよな>自分。その時期にずいぶん彼にはお世話になった。厳しい指導で有名だったけど、医師としてのイロハの多くは彼から教わったと思う。
その後は僕はアメリカに行き、帰国してからは神奈川こども医療センターに4年、大学に戻ってすぐにニュージーランドへ・・・と流転の生活。専門分野はほとんど大学以外の「学外」で学んだ。帰国してから日本の大学病院のシステムに(ある意味)失望して医局を辞めたので、医局のボスが自分の師匠という意識はあまりないけど、大学にいた頃、つまり医者としての原点を指導してくれたY先生の存在は大きかったんだなあ、と今日の最終講義に出席して思った。60歳の定年で大学を去る彼だけれど、まだまだ現役の外科医として頑張ってほしいと思った。
その後は浦和へ向かい、看護学校の謝恩会へ。講義を担当していることと、卒業生3人がウチの病院に就職するので招待されたのだ。厳しい試験と実習を乗り越えて卒業する彼らの晴れ姿。今年の3人も素晴しい若者達。彼らの制作したDVDを観ていたら涙が出そうになった。最近涙腺がゆるくなってるんだよな(笑)。よおし、Y先生が僕を一人前にしてくれたように、彼らを一人前にしてあげるからねっ・・・て思った。
その3人、ウチの長女の加南子と同い年か1歳年下なの!お父さんの歳を聞いたら僕より若い(爆)。
娘みたいなもんだ。責任あるよな。