林真理子の「アッコちゃんの時代」が文庫本で出たので読んだ。ここ数年の「懐かしい系」で取り上げられることが多いバブリーな時代の話。小説というより、一般週刊誌(週刊新潮とか週刊文春)的な記事を読んでいるみたいで、2時間で読める。つーか、2時間以上かける価値はないな(笑)。林真理子ってこんなんだっけ・・・。ま、文庫本だし暇つぶしとして読むならそれなりに面白い本ではある。あの時代のことを描写しようとはしているんだけど、表面的というか、いまいち物足りない。つーか、たぶん林真理子本人がその時代にあまり遊んでなかったというか、その世界から遠いところにいたっていうのが透けて見えちゃうんだな。それと、善意の傍観者みたいな立ち位置が鼻につく感じ。頭のいい彼女のことだから、あえてその立ち位置をとったんだろうけどね。
当時の成金の一番手であった最上興産の早坂某の愛人になった後、奥さんの風吹ジュンと争ってキャンティの御曹司と略奪結婚しちゃう主人公(アッコちゃん)ってのは、どんなに魅力的な女なんだろうってネットで検索したら、本名で出てるんだね。川添明子さん。ユーミンに「よっ、魔性の女!」って言わしめたというのは実話らしい。
http://samech.web.fc2.com/dinform/geinou/g070506.html
↑↑ ま、普通にきれいな人ではあるけど、それほどのモンじゃないんだよな。
観なきゃよかった・・・かな(爆)