今日から夏休み。今年は北海道をふらりふらりと一人旅することにした。住んでいるたまプラーザは、成田と羽田に直行便のバスがあるのが便利。5時すぎに起床していつものルーティンをしてから6時発のバスで羽田に。6時半すぎに到着してしまったのでカフェで朝食。空港というところは昔から大好きな場所の一つで、そこにいるだけで幸せな気分になる。今回の旅の予定は、結婚披露パーティの出席だけであとは全然決まっていないので、札幌周辺のガイドブックを眺めながらつらつらと考える。さすがに、連休初日なのでフライトは満席だったけどネットでJクラスのシート指定していたので、前から3番目の快適な席であっという間に札幌。
札幌は天気予報がはずれてしとしと雨。さすがに涼しくて、一足先に秋の気配。気温は20度。今回の旅行先を北海道にした最大の理由は、15年来の友人のAGIちゃんの結婚式&披露宴に出席するため。地下鉄に乗り、会場の円山公園の「Le Baerenthaひらまつ」へ。この店は、ひらまつの平松裕之さんの愛弟子の南大輔さんのお店だそうだ。さすが料理とワインの達人のAGIちゃんの選んだお店。円山公園に面していて、素晴しいロケーションのフランスの一軒家風。幸せ一杯の新郎新婦の笑顔をみて僕もすごく幸せな雰囲気になる。テーブルの隣は、旭川の高校で英語を教えているアメリカ人David。おもろいおっさんであっという間に仲良くなる。ハゲ具合も僕と同じで(爆)、ジョークの落としどころもピッタリ合って盛り上がる。席の前には海外生活が長く話題の豊富な浅田ご夫妻。局所的に英語と日本語がごちゃ混ぜの楽しい会話が弾む。かなえちゃん夫妻、遠山君とも談笑。それにしてもスピーチに立った人たちも温かくてとてもいいスピーチだったな。3回くらい泣きそうになった。新郎新婦の人柄だろうな、すごくいい披露宴だった。
食事とサービスは、さすが「ル・バエレンタル」、きっちりしっかりと楽しませてくれました。すべておいしかったしサービスも良かったし大満足。最近では結婚披露宴をレストランでやることが多くなったけれど、いい店であってもイベントになるとイマイチのことも結構あるんだけど、今回は☆☆☆あげちゃいます。ワインも昼間っからしっかり頂きました。ウズラのパイ包み焼きとデザートがおいしかったな。甘いものの苦手な僕でさえも感激するスウィートだった。札幌に来たら是非また行きたいお店のひとつ。それから、無精髭、ジーンズで披露宴にでたのは初めての経験。周囲から浮くんじゃないかと心配して、さすがにジャケットとタイはしたけど(笑)。一応、事前にAGIちゃんにドレスコードを確認したけど(爆)
散会後、タクシーで札幌駅へ。しとしと雨の札幌をあとにして小樽へ向かう。低く垂れ込めた雲と波の静かな海を眺めているうちにあっという間に小樽築港(おたるきっこう、と読むらしい)に到着。今夜から「小樽ヒルトン」に宿泊するのだ。連休初日の土曜だから札幌のまともなホテルは満室で、やむなく小樽ヒルトンにしたのだが、これが大正解!モールにも隣接していて、スポーツクラブで泳げて便利だし、部屋が広いしきれい。それに値段もリーズナブルなんだ。ふふふ、目論みどうりの「夏休み引きこもり旅行」には絶好の環境じゃん!と満足する。
部屋はインターネット常時接続可能で、早速メールのチェック。イギリスの弟子、Mark Ashton君からメールが入っていた。7年前に初めてイギリスの医学生を受け入れた時の学生で今は医学部の同級生と結婚してシェフィールドで開業している。2ヶ月間だったけどすごく仲良くなって家族ぐるみの付き合いを今でもしているイギリス人。なんと、娘が生まれたとのこと!うれしいニュース!!エレノアちゃんという名前(僕の名前の一字をとって、「光」という意味だそうだ!!)の女の子の写真付き。僕ら夫婦が彼女のJapanese Parentsになるよ!ってメールを返信する。
シャワーを浴びてビールでリフレッシュしてから、暗くなりかけた小樽の街へ繰り出す。タクシーをあえて利用せず、しとしと雨の中を小樽市街へ歩く。それにしても北海道って人が歩いていないんだな。車はびゅんびゅん通るのに。それとワンブロックが長いんだ。なんとなくアメリカのデンバー辺りの街路を歩いているみたいな感覚がデジャヴする。20分くらい歩くとだんだん周囲が寂しくなり、迷ってしまったかのような不安が頭をよぎる。方向は間違っていないはずなんだんけどな・・・と思いつつ歩き続ける。それにしても巨大なパチンコ屋さんの多い事!日本の地方都市はみんな同じだけど。
でも歩きながら、この先どんなところに行くんだろう・・・?という「不安感、期待感」が、旅の楽しみの一つなんだよね。これがあるから旅が楽しい。
雨の中、約30分間歩いて小樽名物の運河周辺へ到着。お寿司にしようかな、とも思ったけど、今日は昼にがっつり食べたのでパスして、小樽運河食堂のビルの中にある「灯」で「小樽磯の香りラーメン」を(そこのニーちゃんのお勧めだった)食べる事にする。塩味、ホタテ、茎わかめ、岩のりがが、てんこ盛りでのっていて、実はあまり期待していなかったんだけど、意外にあっさり味でおいしかった。湯河原の「こぐれ」(今はなくなっちゃった)の五目ソバのスープの味を思い出した(じょうじ君はわかってくれると思う<爆)。次の店で海の幸を楽しみながらうまい日本酒でも飲みたいな、と思いつつ周辺を散策するが、歩いているうちに疲れてしまい(笑)、ホテルでのんびりしたくなってしまった。日本中どこにでもある!ローソンでワインとビールとつまみを買って部屋にタクシーで戻ることとに予定変更。はは。そんな無計画も一人旅の面白さ。
これから、ちびちびとワインを飲みながら、読みかけの村上龍の「半島を出よ」の続きを読んで眠っちゃうんだろうな。