助けあいジャパン

August 22, 2012

クラスメート的連帯感

眩しいくらいの朝焼け。まだ暑いけれど、いつのまにか季節が秋に進んだ。空気の密度がちがう。

午後から短時間だけれど往診。僕が来ることを待っていていただける患者さんの顔を見て、こちらの方が力を逆にたくさん頂いた。毎日のこういう出会いとご縁の積み重ねなのだ。ヘンな話ではあるが手を合わせたくなる心境。有難いことだ。

午後2時過ぎより、まさえちゃん&ひろこちゃんがお見舞い。高校生16歳の頃からのお付き合い。僕は高校2年(彼らは高校1年)だった。感受性豊かなその時期に、夏にイギリスに短期留学をした。今でこそいろいろな海外生活のチャンスがあるけれど、当時としては画期的な体験だった。いろんな意味で大人から子供の中間地点にいた僕らにとってものすごく意味のある時間だったと思う。

そんな意味でも「恵まれた子供たち」だったのだ、僕らは。その後、なんとなく疎遠になるわけれど、10年くらい前にまさえちゃんと再会。彼女の父上の主治医として最期を診ることになったのも、本当に不思議なご縁。まさに仏縁といえるだろう。若いころの共有体験とか価値観とかが非常に近いものがあるので、たぶんいろんな意味で「安心する」んだと思う。兄弟姉妹的な安心感というか。

今日話しをしていて思いだした数々のエピソード。医学部を目指したきっかけとなった出会いとか、その後お付き合いをした女性たちの話とか(結果的にはほとんど全員に振られた)とか、いろんな事を思い出して大笑い失笑苦笑。人生って面白い。そう言えば、今日も話したけれど、55歳という年齢の今が「もしかしたら一番異性にモテている」という事実に気づいた。シニカルな意味ではなく、実際にそう感じるから。ただ、今日思ったのは、僕がもう少し長生きができたら、彼女達ともっとすてきな「じじいばばあフレンド」の関係になれていたのにね。ヘンな意味でなく、かっこいい意味で。それがちょっと残念ではある。

その後、病室に大学同期の阿部君が来院。大学入学の初日に出会った彼ともいろんなご縁を感じるお付き合い。大学時代のこと、アメリカの旅、LA留学時代のこと、カンサスでのドタバタもあった。彼とはまだ小さかった加南子も連れてサンタバーバラへ旅行したし、車でドライブして、マンモスマウンテンに1週間スキー旅行をした。雄大なアメリカのスキー場もいい思い出。ロッジも快適だったなあ。アメリカ時代楽しい思い出を一杯思いだした。思い出に浸る、という至福はもちろんあるのだけれど、さらに言えば「その人生の至福の時間を共有できる」という幸せ。

人生はご縁であり、日々感じる幸せの環のもとには、必ずそれがある。

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