助けあいジャパン

March 3, 2011

次世代に遺す「圧倒的な質量」のある作品

先日、建設中の東京スカイツリーが600m越えて世界一の自立型電波塔になったというニュースがあった。ま、それはそれとしてオメデタイ(のか?<笑)ことであるんだけれど、僕は以前から「圧倒的な質量をもって遺される建造物」を作った人たちに対する「無条件のレスペクト」があるのだ。圧倒的質量ある作品とは、今回のスカイツリーとかダムとかレインボーブリッジとか空港とか、だ。あんなに大きいものを作り上げた当事者って、完成の時の達成感は誇らしいものなんだろうな。設計や監査をする人たちだけでなく、汗を流した「名もなき」(といっては失礼であることが重々承知の上で)男達の生き様にシンパシーを感じる。今の時代だから50年とか100年は最低でも、確実にどっしりとした質量をもって「存在し続ける」作品なのだ。音楽とか文章のように、心に残ることで存在意義のある、現実では消えてなくなっちゃうような「やわ」なものとは対極をなすもの。

「あの電波塔の一番上のビスは俺が締めたんだ!」とか、「あの橋ゲタのワイアーを接続したのが俺だ」とか、いろんな思いがあるんだろうな。「あのビルの壁面は僕のじいちゃんが貼ったのだ」なんて子孫がいることになる。都市計画とか土木とか建築とか、なんて素晴らしい仕事なんだろう。
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