最近また銀座界隈に有名ブランドショップのビルが建っているらしい。どこからか漏れた個人情報なんだろうけど、医師で小さいながらも病院の院長をしているということで、「ブランド好き」のターゲット層だと思われちゃうんだろうな(笑)、このところ盛んにオープニングのお知らせやら招待券やらが届く。ま、全然興味がないので、その立派なダイレクトメール(すごい豪華絢爛なのだ)も、即トラッシュに投げ込んじゃうんだけど。
若い頃(10代)には漠然と、自分もオトナになったら、英国屋のスーツ着てシャネルのシルクのネクタイしてチャーチの靴履いているのかもな・・・って思っていたフシがある。これはビジネスマンをしていたオヤジの影響じゃないかと思うんだけど、実際にはそうはならなかった。一応、それぞれのブランドは持っているけど。社会人になってスーツを着る機会が増えたにしても、僕ら外科医の仕事着はいわゆるスクラブ&白衣なわけで、通勤だけのためにスーツを着る機会なんてほとんどないし、スーツを着ないとまずい会合やらパーティがあったにしても年に10回くらいじゃないかな。それもブルックスのブレザー&タイでほとんどを済ましてしまう。ビジネスマンにとってスーツは仕事着なんだろうけど。僕の通常の服装は、エディーバウアーとかティンバーランドとかの、ごく普通のチノパンとかデニム&柄シャツが基本形でネクタイはしない。ものがしっかりしていればユニクロだって全然問題なし。
で、高級ブランドの話。いい物なんだろうけど、それに相応しい人「だけ」に使って欲しいんだな。その辺はかなり頑固に思っている。ほんもののブランドっていうのはそういうものだけどね。市井の人たちが簡単に買えちゃったらもうすでにブランドの権威失墜なんだよな、本当は。
書きながら今気付いたけど、ブランドが嫌いなんじゃなくて、「ブランド好きな人が嫌い」なんだ、僕は(笑)。心理学的に考察すると、ブランド好き度と劣等感(自分の自信なさ度)は相関するんじゃないかと思う。ねね、確かに、お水系とかコワい人系とかって例外なくブランド好きだもん。エルメスとか、ルイヴィドンとか、シャネルとかのブランドのマークが、外からはっきりわからない商品は売れないっていうのも、しみじみ笑えるネタだし。