助けあいジャパン

October 17, 2007

盛りだくさんな一日

昨日の御通夜に続いて、今日はF先生の告別式に参列した。F先生は大学医局の同門の大先輩。僕らが今の病院を始める際に医師会の面々からの反対があった時に、陰に日向に助けてくれた人。心細い思いをしたあの頃に本当に後輩を立ててくれた。一見「強面」なんだけど、話すと面白くて温かい人柄。昨年、肺ガンを僕らの病院で発見したときには、同じ外科医として何も話す必要がないくらい明白な進行がんで手術不能だった。その瞬間を僕はこれからも忘れられないだろう。発見から一年間たって、医師である息子さんとご家族に看取られて天国に逝かれた。F先生らしい。

今日の告別式の写真。爆笑しているいつものF先生。嗚呼、もっといろいろとご指導いただきたかったし、もっと一緒に呑みたかったな。彼のお酒は周囲を気持ちよくさせる、いいお酒だった。斎場からの帰り道、清々しい秋風が、とても心地よく、そして辛かった。心より合掌する。

僕が死んだときには、「葬式無用、戒名不要、臓器移植などで使えるものがあるとすれば全部あげる。骨はお墓に納骨せずに(だって湿っぽくて暗い墓場はヤだ!)、どこかに散骨してもらおう。日本とアメリカとニュージーランドとハワイかな(爆)<自分勝手で贅沢なヤツだ。葬式はいらないけど、お別れの会を出来ればしてもらって(無理はしなくていい)、お世話になった人達とともに皆で僕を肴に楽しい時間を持って欲しい」って思った。先日のMちゃんのお父上のお別れの会みたいにね。

病院に帰り病棟と外来の仕事をしてから昼ごはんを15分でかっ込んで、午後2時から大学で医学部学生の講義。1時間半の臨床シミュレーション実習をする。僕もへろへろ、学生さんはもっとヘロヘロだったかも(爆)。でも、若いうちはそれでいいんだよ。社会に出たらもっと辛いことが一杯あるのさ、医者の人生には。

3時半すぎに戻り、救急車の受け入れ緊急入院1件、面会2件、医療相談(検診結果のアドヴァイス)1件。あっという間に午後8時。今日はもーいいでしょって感じで帰宅。ジムで20本軽めに泳いでサウナでまったりしてから、帰宅。一足先にジムに行っていたかみさんが作っていた晩御飯を三女と食べた。

歳をとってから、こんなばたばたしつつも充実した普通の一日を、懐かしく思い出すんだろうなって、思った。
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