僕がある時期、医師として住んでいたニュージーランドのウェリントン。Avatarのヒットで一躍注目を浴びる「映画産業の街」になりつつあるらしい。自然にあふれた、人口30万人の静かなニュージーランドの首都が、HollywoodになぞらえてWellywoodと呼ばれるように呼ばれる事態になっていることは全然知らなかった。
たしかにAvatarを観ていて実写の部分はニュージーランドの自然なんだろうなとは思っていたけれど。へーー。Miramarって僕の記憶だと、ごく普通の住宅街なんだけどな(笑)。
WellywoodについてのWikipedia:
Wellywood is an informal name for the city of Wellington, New Zealand. The name - a conflation of Wellington and Hollywood - is a reference to the film production business established in the city by The Lord of the Rings film trilogy and King Kong director Peter Jackson and special effects company Weta Workshop based in Wellington. The business operates a number of film-related facilities in the Wellington suburb of Miramar.
"The Lord of the Rings"とか"Avatar"のヒットが、きっかけになっているとのこと。3Dの画像が主流となるであろう将来の映画産業にとって、高性能のコンピューターさえあれば世界中どこでもアウトソースして共同作業で作成することができる。あのウェリントンの素晴らしい自然環境と住みやすい環境の中で作業できれば、さまざまなインスピレーションも湧くだろう。超都会的なアーティストとかクリエーターにとっては、環境的にはニュージーランドは刺戟が少なすぎるかもしれない。でも現在の社会における個人のmobilityを考えてみれば、いつでもその気になれは、世界中のどの場所にでも簡単に移動できるのだから全然問題にならない。年の1/3はTokyoに行き、生活の基盤である1/3はWellywoodに住み(今の季節が最高!)、残りの1/3はNYやLondon、あるいはEUの都市でさらなる都会的刺戟を受けながら生活できるするとすれば、最高じゃないかな。逆に言えば、その程度の時間軸と空間軸のリテラシーを持っていないと、彼らが未来のクリエーターになることは出来ないだろうし(そのくらい世界は狭くなっている)。
それとニュージーランドと日本の密接な関係もポイントだと思う。Avatarの大スポンサーがPanasonicだったことを考えると、これから日本の若い映像クリエーター達はこぞってWellywoodを目指す事にこともあるかもしれない。それはそれで、僕はいいと思うな。東京集中でくすぶっている才能豊かな(ちょっと引き蘢りがちでオタクっぽい)日本の若い映像クリエーターが、あの国に行ったら世界観が変わるだろう(笑)。頑張ってね、若い人たち。
こんな旅人向けのサイトもあるみたいだし。
Lambton Quayも変わったんだろうな。しみじみ。久しぶりに行ってみたいと思った。
今夜のNHK総合「ブラ・タモリ」は秋葉原。この番組が「マジメなゆるゆる感」を狙っているとすればNHK、ざぶとん一枚!だと思った。