昨年の年末には父が急逝して、ばったばたのうちに年が明けた。初めての喪主(現在進行形)ということで、いままで経験したことのない色んな事を学んでいる気がする。人生の時間軸の流れの中で、本当に一瞬先は何が起きるか判らないものなのだ。
諸行無常・色即是空
それにしても、おやじはアッパレで幸せな死に際だったと思う。倒れる直前まで普通の生活をしていて、前日にごく親しい友人たちと早めの年越し蕎麦を麻布十番で食べ、倒れた日には入所しているケアハウスのクリスマス会の夕食を楽しみ、大好きな煙草を吸ってから入浴して・・・倒れた。周囲も驚いたけれど、本人が一番驚いたんだろう。本人の元気な頃からの希望から、主治医と話し合って症状の緩和を中心とした治療をお願いした。それが奏功して、苦痛はほとんどなく意識もはっきりとしていて、病院に駆けつけた家族一人一人と話しをしてから、「もう眠る、お前達はもう帰れ」と言ってから、本当に眠るように逝った。医師としての目でみても、ここまで鮮やかに人生の幕を引く人ってのはアッパレとしか言いようがない。人に迷惑をかけないように、また残された身内にとっても面倒な事は昨年中に済ませられるように死んだ時期まで絶妙だった。ということで、葬式は密葬としたものの、それはそれなりに大変でまだ事後処理も山積しているので、年初はいろいろと大変だ。
息子として彼の波瀾万丈の人生をサマライズして振り返るような心の余裕はまだないけど、諸般落ち着いたらぼちぼちやっていこう。高野山でも行くかな。
さて、とにもかくにも年が明けた。さあ、今年も頑張ろう!