愛読している成毛眞さんのブログにて、彼が主張している「自販機税」の導入について。なるほど!と唸った。実行するかどうかは別として、こういう発想が出来るということが素晴らしい。
以下メモとして(部分)引用:=====
日本における自動販売機の設置台数は500万台。うち270万台ほどが飲料販売機である。平均的な電力消費量は1KWであるから、ほぼ福島原発の1号機から4号機までの合計発電量に一致する。「ガイアの夜明け」によると都心部での設置密度は30人に1台にもおよぶという。(パラグラフ後半略)
乗車券販売なども含めた自販機による年間売上総額は6兆円であり、コンビニのそれに相当する。ちなみに、コンビニ店舗数は45000、1店舗あたりのアルバイト雇用数は平均20人程度だから、90万人が雇用されている。
(中略)1台あたりの年間売上は67万円あまりである。家庭で1KWの家電を使った場合の電気代は1時間20円程度であるから、自販機は1年に17万円ほどの電気代を支払っていることになる。(後略)
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ホンマかいな?と思ったので、バックアップの資料を当たってみると、「電気設備の知識と技術」自動販売機の普及と消費電力の概要にも、同様の数字が書いてある。ふむふむ。
以上を根拠に、彼の主張は、「自動販売機を減らして、電力消費はセーブし、サービス業の雇用は増やし、コミュニケーションも増やそう」というシンプルなもの。すなわち自動販売機税の新設。
なーるほど。確かに日本は異様に自動販売機が多い。これは世界的に見てごく稀なことだし、それほどアクセスの不便じゃないところ(たとえば人通りの多いお店のたくさんある都内の街の至る所)に乱立していたり、逆に夜間はほとんど人通りのない住宅街にあったりするというのも不思議だ。実際に開いているお店の前に自販機があるもんな。それもヘンと言えば変だ。冷蔵庫代わりなのか?外に出しておけるし(笑)。少なくとも昼間は、町中(まちなか)にある自販機(飲料とかタバコとか)などは、すべて止めちゃえばいいと思う。
僕らは慣れてしまっており無感覚になっているのかもしれないけれど、自販機が急激に増え始めた時代から、日本の社会の中の個人のコミュニケーション能力が下がってしまった気がする。それも由々しき問題だよな。と、いうことで、自販機削減のための税導入賛成!