助けあいジャパン

August 31, 2010

4分の3症候群

チリで起きた落盤事故。700M地下のシェルターに取り残された33人の男達。うううむ、想像を絶する修羅場。救出用の穴が掘られて到達するまで、どうやって全員がサヴァイヴするかは、身体的な問題以上に人々の精神状況がポイントとなることは確かだ。日本の優れた掘削技術でヘルプする事はないんだろうか?

今日のニュースで救出チームにNASAの専門家チームが派遣されたという。医師2名、心理学者1名、技術者1名のチーム。隔絶された宇宙空間とか南極観測隊の極地での長期滞在のノウハウを役立てる。一番大切な事は「仕事を割り振りしつつ各人の状態に気を配るというリーダーの役割」だという。そのリーダーをチームが全面的に支援することがポイントとのこと。

逃げる事が出来ない極限状態では、全体の日程の後半に精神状態に危機を迎えることが指摘されており、「3/4症候群」というらしい。初耳のタームだったので、早速ネットで検索してみるが、それほど一般化したものではなさそうだ。これからちょっと調べてみよう。

シェルターに閉じ込められてもう1ヶ月、この先まだ4ヶ月近くあるのだ。その事実を知った時、彼らがどんな反応を示すかを想像すると心が痛い。隔絶されて逃げられない辛い状況でこれまで頑張ってきて、半分をすぎたとしても「ああ、もう少しだ・・・でもこんな状況がまだ続くんだ、さらに最後まで生き延びられるんだろうか・・・?」っていう不安が頭によぎるとしたら、これは相当辛いだろうな。そんな状況で心が折れないようにするために、どんなアドヴァイスができるだろう。僕には地球の反対側から、Good Luck!とつぶやくことしかできないけれど。
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