三女さとちゃんのAO受験のサポート(統計資料の収集と分析、レポート作成の手伝い)をしていて、思った。やっぱり大学で学ぶということは、人生の基礎体力を作ることなんだな。自分の可能性を最大限発揮するということは容易なことじゃない。でも、一所懸命になること、勉強をするという、泥臭い努力は決して無駄にはならないんだよ。それを冷ややかに見るような社会の風潮はよろしくないと思うし。大学生になってオトナコドモとして「遊ぶ」ことの大切さを学ぶのもいいけど、その先の人生のために、何かを求めて一所懸命に自分に投資することの大切さを、もっと今の若い人たちに伝えるべきだと思った。
齢50を過ぎて、今更なのかもしれないけど(笑)。
さとちゃんの集めたいろんな大学の紹介パンフレットを読んで、おおっ、コレも勉強したい、ああっ、この講座も参加してみたいって、真剣に考えたりして。聴講生になってみてもいいかな。僕自身、医学系の大学で講義をする立場だけど、全然違った分野においては全くのナイーヴな立場なんだし。
昨夜の八王子無差別殺人事件。一所懸命に大学で勉強しながら本屋さんでバイトをしていた女の子の人生が、一人のアホによって無残に斬り捨てられてしまったという無念さ。たぶんこの犯人も精神鑑定で「心神喪失状態」で病んでいる人とされてしまうんだろう。こんなヤツがそもそもマトモなわけないんだから。被害者の女の子の親御さんの気持ちになると、やりきれない辛い事件だ。
でも、この最低最悪の犯罪が頻発する日本を、マスコミがニートの増加や格差社会の問題だけの文脈で語ることは決して許してはならないと思う。僕は「一所懸命、真面目に努力することの大切さを尊重しない社会の危なさ」に、もっと目を向けるべきだと思う。