流行っていたあの曲を想起した。
昭和30年代の大ヒット曲。
「いつでも夢を」
あの当時は日本中の大人も子供も
同じ曲を聴いていた。
演歌とは違う「歌謡曲」。
曲想もメロディも展開も
たぶん当時としては
新しい感覚の楽曲だったんだろう
吉永小百合のスター性は群を抜いていた。
子供心に、美しい人だなあ。。。と思っていた。
ゆきはしお じゃなくて、橋幸夫は
「おまけ」みたいなものだった。
あの曲は、子供の頃から聴いていた歌であるか故に、
誰でもある程度歌えるけれど、
全て歌えることが少ない
謎の多い歌詞である。
1番だけでもさまざまな謎がある。
(どーでも良い事だけど、トリビア的に)
まず「星より密かに、雨より優しく」とは、一体どんな状態なのだろう?
比較級で、星とか雨「〜より」っていわれてねえ(笑)。ここでまず困惑する。
「星のように」とか「雨のように」だったら「ふつう」。
逆言えば、そこが新しかった?
判るようで解らないフレーズ
で、愛しいあの娘の歌っている歌。
歌に恋心が募る。恋しくて「涙で濡れる」わけだ。
この辺りは、ごく普通で、ボクにでもわかる(w)
しかし、ここから先が解らない
というか、解らずに歌っていた
「言っているいる、お待ちなさいな」
はあ? あまりにも唐突ではないか?
それも突然、小粋な「芸者言葉」みたいになっちゃう(w)
そもそも「言っているいる」とは意味不明。ヘンな言葉だ
「お待ちなさいな」とかわれてもね〜
でも、なぜかここで心機一転しちゃって
「いつでも夢を いつでも夢を」と続く
これが絶妙に気持ちよく収まって
どんどん盛り上がって行く〜
すごいな、この展開
2番なんてもっとスゴい(笑える)けれど、
この昭和歌謡の名曲にケチを付ける気は全然ない。
それにしても、吉永小百合は可憐で美しかったなあ
作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正
星より密かに
雨よりやさしく
あの娘はいつも歌ってる
声が聞こえる 寂しい胸に
涙に濡れたこの胸に
言っている いる
お持ちなさいな
いつでも夢を いつでも夢を
星よりひそかに
雨よりやさしく
あの娘はいつも歌ってる