December 4, 2012

良い耳持ってますか?

ヘッドフォンをアマゾンで購入した。ソニーの1000円くらいのもの。以前使っていのが断線してしまったのだ。前のはソニーのモニター用のインナーイアで15000円以上したと思う。たしかに値段だけの分、音質が全然違ったし、解像度というか音場の広がりも違っていた…とは思うんだけれど、ささっと取り替えて目を閉じてブラインドで聴いてみると、いい音なのだ。とたんに自信がなくなってしまった。

つまり1000円の今回のものも「それなりに」素晴らしいのだ。これが僕の耳の能力にとっては、必要にして十分な機能のある機器なのだ。ぶっちゃけた話、15000円位上した最上級のインナーイア型ヘッドフォンと汎用型のi-pad用も「違いがわからない」ということになる。器械の差が、耳の差を超えることはないだろう。少なくとも僕の耳では。

あ、ちがうな。明らかな違いはある。でもその価値に気づくことができるかどうか?というのは感性の問題なのだ。感覚は比べることはできないのだ。

おなじ文脈で、ワイン談義も同様だ。自らの知識と経験のなさ(さらには金の有無<笑)もあって、もともとワインに薀蓄を傾ける人たちをシニカルに見てしまうのが僕の癖だけれど、人生のこの時期になると新たに「見えてくるもの」がある。
四の五の言うより、美味しければいいではないか。