今回のクールの「余韻」というか「残響」が予想以上に大きくて、無為にダラダラしている時間がどうしても多くなってしまう。このペースに慣れるしかないということも、発症から3ヶ月経って学んだ(体感した)。もともと、せっかちで貧乏性で、いつも「何かやっていないといけない」という強迫的不安感があったと思うのだ。
以前は「ま、いっか…的な適当さ」に対して、かなり懐疑的というか否定的なところがあった。特に仕事に関しては。自分は生き方というベクトルに対して生真面目で融通が利かない。適当そうに見えてもわりと実際には細かく繊細。だから「どうせやるなら突き詰めてベストをつくす」ほうが気持ちいいし気分がいいと思っていた。今でもそれはそのとおりだと思う。
でも一方で、努力と成果が必ずしもパラレルの関係ではないことも、人生には不可避なアクシデントやアンフェアなトレードがあることも(もちろん痛みととも)十分学んだ。
所詮「幸福」は測れるものでもないしプラスもマイナスもそんなに差はないのだ。それを知り、僕は精神的にスッと楽になった感覚がある。今まで自分の抱え込んできた様々な重荷を一枚一枚剥ぎとっていって軽くなって開放されてゆく感覚、というか。
まだ悟りの境地には程遠いけれど(笑)