January 3, 2011
IKEA地獄
お正月休み最後の休日。オンコールだったけれど、幸い呼び出しもなく穏やかな一日だった。午前中はデスク周りの整理とテラスの整理。チューリップの芽が出始めていた。知らぬ間に着実に進む季節。すごいな自然って。
午後から、去年買って組み立てしていなかったIKEAの家具の組み立てに取りかかる事にした。ゆっつんの部屋に入れるMALMというドローワー。この家具は確か去年の夏前に買って、廊下に置きっぱなしにしていたのだ。というのは、IKEA家具を組み立てるのは以下の理由でカンタンではない。これを俗にIKEA地獄と呼ぶらしい(笑)。
①部品が重い。さすが北欧のメーカー。一つ一つの部品がしっかりしていて重い。従って出来上がりは想像以上に重いので移動が大変。
②グローバルな企業なので、組み立て説明書に一切文章がなく、イラストだけで説明している。わかりやすいといえばわかりやすいが、微妙なニュアンス(どのネジを使うか?とか、どの部品(上下左右など)を使うのか?とか・・・)の説明がない。かなり大雑把なので、解読するにはある程度のIQを要求される(笑)。つーか、まるでパズル。次の次の工程くらいまで考えてシミュレーションして、部品のひとつひとつを整理して置いておいたり、出来上がりの場所を確保して移動したりという組み立て前の「準備」が必要。左右とか穴の位置とか、(カンタンそうに書いてある)イラストをかなり注意深く読み込まないといけない(それが楽しい)。
③でかい。巨大なショウルームで観ると小さく見えるが部屋に入れてみるとかなりの存在感。したがって置き場所を設定してからでなければ組み立てするべきではない。
④説明書(上の画像)にあるように、「一人で組み立てするのは推奨しない」。これまでの経験から、一人組み立ては非常に困難。重いし難しいし・・・。でも一人でやるんだけれど。
⑤個々の部品の説明は必要最低限しかないので、部品をなくしたり別の部品を誤ったところに使ってしまうとトンでもない事になってしまう。多くの場合、その失敗に気付いた時にはやり直しは不可能な段階まで進んでいることになるリスクが大。自分の経験だけでなく、聞いた話だけでも喜悲劇多数。
⑥組み立てにはかなり広いスペースが必要。今日の場合、大きな箱2個だけの梱包なのに、今日みたいににシングルベッドと机の入っている6畳の部屋の場合、組み立てるには少なくとももう一つのベッドの広さくらいの「何もないスペース」が必要。そのスペースを確保するために大掃除が必要。
⑦DIYだから「安い」にもかかわらず、完成品はかなりの満足度。たぶん組み立ての「難しいけれど楽しい」感覚も大きなウリなのだ。
⑧したがって、IKEA家具を組み立てるにはかなりの覚悟と準備、時間の余裕が必要。自己責任だな。
日本で小さなアパートに一人暮らしをしている女の子がIKEAに行ったとして、「わーっ、この家具いいわ♡」って衝動買いしたら、一人で組み立てるのはまず100%ムリだろうな。たぶん途方に暮れると思う。つーか、部品が重いので初めから一人では買いに行けないか(笑)。ウチの場合、僕が今まで難儀した経験値のアドヴァンテージがあるにもかかわらず、昼過ぎから開始して途中の休憩や掃除も含めて、4時間かかった(笑)。これは巨大プラモデル的大人のおもちゃだな。完成した時にはかなりの満足感があった。今回は初めて「余った部品」がないという快挙(笑)。いいリフレッシュになった。さあ、明日から仕事始めだ。