助けあいジャパン

May 27, 2010

ヒラリー・クリントンの苦悩



ヒラリー・クリントン国務長官が先日来日して、今はもう瀕死状態の鳩山首相と、形式的&儀礼的な会談をしたというニュースが先週あった。夫のビル・クリントン大統領時代のファーストレディ時代>上院議員時代>大統領選の候補としての時期>現オバマ政権の国務長官・・・と進んできた彼女って、世界一有能でデキル女性っていつも思っていた。子供の頃からもの凄く努力をして勉強して、自分を高めて一瞬たりとも緩む事も弛む事もせずベストを尽くしてきた人なんだろう。今回の彼女のスピーチを聴いても、すごく判りやすいし威厳もあって素晴らしい。僕は政治家の鑑みたいな人だと思うのだ。

でも彼女を観ていていつも思い出してしまうのが、ビル・クリントンの不倫事件。確か1998年頃発覚したのスキャンダル「モニカ・ルインスキー事件」で、その頃から急速に世界中に広まったインターネットを通じて流される現職アメリカ大統領の下ネタは、まあはっきり言って超低俗で、ポルノ小説的な描写で微に入り細にわたり公表される証言は「そこまで調べて世界中に公表してもらってもなー(笑)」というほどのものだった。しっかり読んだけれど(爆)。だって、ホワイトハウスで、研修に来ていた学生に手を出して執務室でヤッちゃうなんて、男の僕の感覚からみても「サイテー」だと思うもの(笑)。世の中の半数が女性であることを加味すれば、まあ彼の政治生命は絶体絶命。夫婦としての運命も「風前の灯火」状態でしょう、普通は。

当時流行った言葉
a relationship that was not appropriate. (不適切な関係)

で、1998年当時の彼女(ファーストレディ)の心労というか苦悩というか、日本的に云えば「恥」の極致の状態って辛かっただろうなって思う訳だ。日本人の感覚から云えば、有能な弁護士である彼女はたぶん巨額な慰謝料を要求して、ビルに三行半を突きつけて離婚するだろう、と思ったわけだ。ビルにしても、当然大統領職を辞する(恥ずかしくてやってられない)だろうし、あれだけのことが発覚したら、日本だったら社会的に葬られるくらいの事態になってしまっただろう。いくらなんでも開き直ることはあるまいと思ったのだけれど、結局はまったく予想外の展開になり、二人とも全くアッパレという感じで今に至っている(実態はもちろん当事者しか判らないけれど、少なくとも表向きは)。さらに意外なのは、ビル・クリントンって今でもアメリカ人の間では結構人気があるらしい。日本ではその昔、囲っていた芸者に関係を暴露されただけで、就任直後に失脚した「桃色宰相」もいたのに(笑)。

ヒラリークリントンは、有能で希有な才能を持ち、もの凄い努力をして今の地位まで登り詰めた政治家だ。彼女をみていると「天命」をもって生まれた人という気がする。でも、はっきり言って「幸せそうじゃない」って思ってしまうのは僕だけじゃないだろう。あ、でも、幸せそうに見える有能な政治家って、古今東西存在しないのかもしれない。

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蛇足だけれど、沖縄サミットでのビル・クリントンと森元首相の爆笑会話。

森元首相 WHo are you?  (How are you?のつもり>爆)

ビル I'm Hillary's husband. (素晴らしい切り返し!)

森元首相 Me, too.* (サイテー!>爆・爆)

日本の首相ってこの程度なんだわ
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