今回の自民党の壊滅的大敗というものが、今更云うまでもなく「既得権益サイドの代弁者としての自民党」の自業自得な自爆によるものだけれど、それだけに歴史的な出来事であったことは確かだ。自民党に対してNOという民衆の様々なつぶやきとかため息のような、小さな漣(さざなみ)がどんどん共振して、大方の予想を遥かに越えた大きな津波になってしまった感じ。つーか、この小さな漣からとんでもなく大きな津波になってしまう過程は、ネットコミュニケーションをはじめとしたすごく現在的な流れだと思う。ただ今回は、非自民→民主党側にに振れすぎてしまって、一夜明けて皆冷静になってみて、「こりゃちょっとマズいかも・・・」と驚き戸惑って居るマスコミって感じか?
未体験ゾーンだ、いずれにしろ。
政権交代という、世界的にはごく日常茶飯事的なダイナミックスが、日本の政治シーンでは極めて珍しかったということ。そのくらい日本は「波風を立てないことを好しとする」社会だったわけだ。その文脈からはポピュリズム小泉の掲げた改革路線というものが一石を投じたことは間違いない。各論の問題は別として、総論では間違ってない方向性。
政権交代がなされた今、対抗軸のない議論は非常に危険で危なっかしい。ふさわしい力をお互い持ち、バランスをとりつつ反発し合うような、そんな緊張感から生まれる新しい価値観へ育ってゆくことを期待したいのだけれど。
21時から10本。さすがに今夜は台風ということで、ガラガラで常連ばかり。