仕事関係で紹介があり、近くにお住まいのMTさんとお話する機会があった。この人の作品は大学時代から今までにずいぶん読んだものだ。かなり広いジャンルで多くの作品を発表している方で、文壇の大御所。緻密な調査と秀逸なプロットで、かつ文章が小気味よくテンポがいいので、読み始めたら引き込まれてしまう小説が多数。こんな機会のあるのも、今の仕事のご縁だなぁ・・・と感激する。ひとしきり話をしてから、僕が彼の作品のファンである話を、恐る恐るすると、嬉しそうに笑われた。
面談を終わり、その後ばたばたと仕事をしていたら、夕方部屋に本が二冊届いていた。ご本人が自ら受付まで届けていただいたとのこと。直筆の揮毫がある最近の作品で、感激&恐縮することしきり。早速お礼の手紙をしたためるが、そんな文壇の大御所に、僕の下手な字でつたない礼状を出すのはちょっとプレッシャーだった(笑)。ま、気持ちだからいいか(笑)、ご容赦を。
一つは幕末の歴史物の短編小説集、もう一つは彼の得意とするゴルフ関連のエッセイ集なのだが、それを読んでいたら、彼の交友関係があまりに凄くて、さらにさらにぶっ飛んでしまった。
井上靖、丹羽文雄、川口正太郎、源氏鶏太、中野好夫、柴田錬三郎、水上勉、秋山庄太郎、渡辺淳一、城山三郎、藤子不二雄A、五木寛之、半村良・・・etc。キラ星のごとく文壇クラシックのスター達が登場する。
この2冊、じっくりと読ませていただこうと思う。ありがたや、ありがたや。