June 6, 2008

女性のほうが圧倒的に強い

仕事柄、ご老人の入居施設(老人保健施設とか有料老人ホームとか)に伺う機会がある。大体、8:2とか7:3の比率で女性優位。数的にも、影響力というか力関係でも。つまり、その婆さんたちが、元気なのに較べて、爺さんたちの元気のなさがきわめて対照的なのだ。婆さんは老いても華がある(かわいくなる)のに対して、爺さんは枯れて(汚くなって)しまう。人生の黄昏時に、楽しそうな婆さんとつまらなそうな爺さん・・・という図式。

あーあ。

男性の場合、それまでの人生のしがらみとかプライドとか、どうでもいいような属性から全然逃れられないことがほとんど。つまり、元***(職業や学校などなど)だった自分を意識するあまり、「こんなハズじゃない」と老いてしまった自分を認めることができないので、いつまでも現実を容認することができない。

女性は違う。その施設のコミュニティでそれなりの人間関係を築いて、「今」を楽しむことができる。サバイヴしていくための柔軟性や環境対応能力が全然違うのだ。スタッフがいろんなイベントを企画しても、女性は楽しめるのに男性は参加しないことが多い。

男性の場合、
「けっ、ヘタクソ相手でも、賭けない麻雀なんてやってられるか!」とか
「今更、習字を習ってどうなるんだよ!」とか
「オレをだれだと思っているんだぁ!」
なんて、駄々をこねたりする。

なんとなく解る気がする。

身体的にも女性のほうが強いし、生命力もあるってことなんだろうな。
覚悟を決めたっていうか、現実を認識した時の適応能力の差なんだろう。

女性のほうが圧倒的に強い。