July 11, 2013

突発的事態の対処について

外科医を30年間やってきた間には、
いろんな事があった。
いわゆる突発的偶発的に起こる事態を
何回も、すれすれで回避して来た。

en-expected,
un-pleasant accidentや
adverse effectなどの
予期していなかった不幸な出来事

人間はまず反射的に
自己防衛反応が働くものだ
目の前の事実を認めようとしない
きっと何かの間違いに違いない、
と思うのだ
ぞっとするような
最悪の事態が「目の前で起きていても」
「こんなはずない」と
今の現実を認めたくない

希望と現実の乖離
タイムラグがある
福島で起こった事が
まさにそうだった

リスク管理のプロ集団でも
右往左往して大混乱する事態

現実を認めて
アクションで対処するしかないのだが
それでも人間は
「現実感のない悪夢」として
何とかなるはずだ
誰かがなんとかしてくれる?と
思っている。
生存本能が、バランスを試みるのだ

しかしながら
中途半端な解決は
結果として墓穴を掘る事が多い

人はどうしても
自分のフォールトを
過小評価し
成果を過大評価す

手(人)を変えたり
オペレーションを全く変えてしまうことは
(教科書的には)あり得るが、
福島の場合の不幸は
影響するあまりにも規模が大きく
様々なタイミングが悪すぎる。

しかしだからといって
立ち止まっている余裕はない

「その時」に遭遇した我々の世代の責任として
「何とかする」という責務を負わされた

そして僕らの世代は
未来のDNA達に正しく
それを伝える責務がある