October 7, 2012

電子レンジ

電子レンジ。一般家庭に普及したのは、たぶん1975年以降、多分後半ではないかと思う。シャープの「チンする」という事が一般化するのはたぶん80年代になってからではないか。温めるだけなのに…なんて思っていた。でもこれが食事文明の大変換期になっていたことは間違いない。電子レンジ以前と以後では「食事をすること」の意味が少し違ってきている気がする。日本の高度成長期の生活の質の変化。核家族化。個食。マックとかKFCも本格参入し、外食産業はたしかに明らかに変化した。チェーン展開といっても今とあの頃は全然違う。実際にはコンビニのオペレーションには電子レンジは欠かせない武器なんだろう。家庭でももちろん「チンする」ことにより、僕らはいつでもどこでもそこそこの食事が摂れるようになり、ちゃんと作ってもらえる食事に対する有り難さを忘れちゃった感がある。当然当時のレシピは全然違うだろうし、人気メニューなんてかなりちがうんだろう。

ちなみに、バブル以前とはいうものの、すでにオヤジ世代たちは連日連夜の飲み会と食事を会社のお金(接待天国)でやっていた。かくして社会は「楽しく」動いていた。さしあたりバブル崩壊までは。1975 - 1980 ああ「携帯電話のなかった時代」。