毎年この時期になると思い出すストーリー。
メキシコ人の漁師とアメリカ人のビジネスマンの会話。 浮き世に生きるという事は、すなわち消費欲を最大限に肥大化させられることで、その中で「足るを知る」ということはなかなか難しい。でも、この歳になりそれなりの社会的な立場で世の中を多少なりとも俯瞰して見られるようになると、この寓話の真理に合点がいくようになる。その教訓として、「アメリカ人の資本家は愚かだ」というのも誤っているし、「だからメキシコの漁師であるほうがイイ」というのも安直過ぎる。というか、両方とも正しく、両方とも誤っている、というのが教訓だろう。そのくらい人がこの世の中で生きていくのは楽じゃなく、それぞれの価値観からしか見られない。コインの表裏。