October 5, 2011

男は何も見えてない観ていない

東京ルール当直中。しとしと秋雨の降る肌寒い夜。こんな夜は救急外来が忙しいのが普通なんだけれど、なぜが異様に今まで静か。嵐の前の静けさなのか。。。ま、僕らが忙しくないというのは世の中が平穏無事ということで良い事なのだけど。


ということで、オフィスに貯まりに貯まったペーパーワークやら文献やら本をやっつけることにした。乱読乱書でちぎっては投げちぎっては投げ/w  その中で、成毛師匠のサイトで推奨の「こころの免疫学」をアマゾンで買った時についでポチした「10年後を後悔しない20の言葉」辻川泰史(講談社)を読了。このテの本の多くは、著者の偽善的で独善的な主張が鼻につくことも多くて、全然期待していなかったけれど、この本はちょっとインプレッシヴだった。著者は介護サービスに携わる若い人。ナイーヴな彼が接してきたご老人たちの言葉とエピソードを紹介している。それが逆にイヤラシクない、というちょっと変則的な面白さ。平易な文章で内容も「そのまんま」なので、僕としては「うんうん」と頷きながら30分で読んだ。
そのくらい平易な内容。でも自分の人生で大切な事は何か?という重大でとんでもなく重い命題に対して、人生の黄昏時にいる先輩たちからは、わりとシンプルなメッセージが示されている。人生は実に複雑でいろんなことがあるのだけれど、結局はすべての人の人生はその人のもので、自分の中にあるということなんだな。まっすぐに正直に一所懸命生きていれば、それなりに平和で幸せで平等な結末が待っているということなんだろう。


FBの本日ネタ。


「ほぼ日」で糸井重里さんが、①最近女たちが口紅をしなくなりつつあること、②それを我々男たちは全然気づいていなかったことについてオドロイテいた。僕も最近の女性が口紅を塗らなくなってきていることについて気づいていなかったのだけれど、「糸井さんほどの世の中を注意深く見ている人でさえも知らなかったこと」を知ってむしろ安心した。事実②は、完全に「女は口紅をしているものだという男の勝手な思い込み」によるもので、(僕も含めて)男って結局は女のことを「眺めてはいても見えてない」ってことで、セクハラを覚悟の上で極言してしまえば、男なんて胸とかお尻くらいしか観ていないってことなんだろう/w (最後の部分はFBは公開ページなのでアップせず)
その意味では逆も真なのかもしれない。