October 21, 2010

かっこいいジジイ達

余韻に浸っている。
素晴らしいパフォーマンスだった。こーめい先生のお知り合いの杉原淳さんの主催するライブ、Autumn Jazz Concert "Jazz Station" @ Harmony Square(中野坂上)。

杉原淳さんは、日本JAZZの大御所のテナー・サックス。その昔、大橋巨泉とサラブレッズで「11PM」のエンディングにサックスを演奏していた、あの人だ。74歳の今でも現役。五十嵐明要(アルト・サックス)、原田忠幸(バリトン・サックス)、本田富士旺(ピアノ)、ジャンボ小野(ベース)、木村由紀夫(ドラムス)、そしてゲストに紗野葉子(ボーカル)。Moonlight Serenade, Stardust, Fly Me To The Moon, When You Wish Upon A Starなどなど、Jazzのスタンダードを飄々と演奏する。かっこ良かったなあ。

PAの質も高く、鳴りが素晴らしかった。サックスの音があんなに艶かしく豊かな音であることは初めて知った。サックスそのものの音、奏者の息使い、それらと共鳴する残像音が、僕の耳では3層構造に聴こえる。豊かで厚みのある音像。本当に人の歌声みたいだ。楽器から音が出てるというより、身体全体から音が響いているというか。

ピアノの緩急自在の響き。本田さんのプレイはさりげなく、そして熱い。小野さんのベースは世界でも何台しかない希少な楽器で、その響きは今まで聴いた事のない重みのある音だった。弓を使った超低音も初めての体感音。木村さんのファンキーなリズムは「これがJazz!」という絶妙な間のとり方!まさにグルーブを奏でる。

すっげーわ、このジジイ達。目を瞑って聴いていたら何回か「あっちの世界」に往ってしまった(笑)。
そのくらいα波を誘導する心地よい世界だった。まさに幾多の修羅場を生き残ってきたプロの音楽だった。
あんなかっこいいジジイになれたらいいなあ(遠い目)。

帰路、久しぶりに西新宿の「三富(みとみ)」(ケイイチローから教えてもらった実に怪しい焼肉屋)にて、舌鼓を打つ。ぽーーーん(笑)。ここも「ただモンじゃない」雰囲気満載。
西新宿の裏道のマンションの駐車場の裏が入り口。怪しい・・・実に怪しい場所にある(笑)。
でもしっかりと、うまし。