助けあいジャパン

September 28, 2010

上を向いて歩こう、若者達よ。

何が日本の若者を俯かせるのか?伊東乾 (日経ビジネス ONLINE)

日本の未来を託すのは若者たちだ。誰が何と言おうと次世代が輝いていない国は、滅びて行く。僕らの世代が育った時代には、まだ日本に十分な「伸びしろ」があって、個人も仲間も会社も地域も、すべてのユニットが「日々頑張れば」、確実に「今日より明るく素晴らしい明日が来るであろう」と信じていられた。

でも、いつのまにか、たぶん1990年くらいを境に、日本は成熟から爛熟そして変性・腐敗の過程に入ってしまった気がする。信じたくないけれど、残念ながら実感として感じる。熱い気持ちと勢いが「正しく」、静かで落ち着いた社会が「間違っている」というわけではない。でもどっちがその中の人間にとって素晴らしいか?は自明だろう。だから、貧しくも自分のために努力して勉強してキャリアを積んでいくことが「アタリマエ」のアルゼンチンの話は、正直羨ましいと思った。日本の大学大学院制度の問題点については、全く同感。一応、非常勤ながら大学の教員の一人として。

実際に、日本の若者達の格差は僕らの世代の想像を遥かに越えるくらい大きくなっている。「優れた」「秀でた」一握りの人材の下に、「ふつう」の大きなマスがあってこの人たちはある意味「諦めちゃっている」(これが凄く問題)、その下には「さらに諦めちゃって自信を喪失した」底辺の膨大なマスがある(社会の不安定要素としてさらに問題)。富士山的な裾野の広がりの社会というか。

未来にむけて日本復活はあるのか? たぶん従前の日本の勢いをとる戻すのは難しいだろう。
でも、だからといって手をこまねいているわけにはいかない。やはり一にも二にも最大のプライオリティは「教育」だと思う。
僕らの世代の責任は重大だよなあ・・・
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