綾瀬はるかの演じている「干物女」ほたる。この脚本自体はイタいギャグが満載で、その役を精一杯やっている感じだけれどクサくはない。日本中で老若男女に好感度をもって受け入れられるのは彼女の持って生まれたキャラなんだろうな。この女優さんってすごく不思議でユニークだと思う。線が細いのに芯を感じさせるのが強み。数年前にテレビドラマのチョイ役で初めて観た時に、不思議に存在感があって印象に残ったことを思い出す。
古風な日本人女性を演じさせてもアリだと思うし、頭の大切な線が一本切れちゃっているボケキャラを演じさせてもこなせる。典型的な美人ではないけれど、きれいな人だと思う。「意外に巨☆乳(☆は検索回避)」でも有名らしい。・・・確かに(笑)。その昔の古き良きアメリカのコメディのゴールディー・ホーンとかルシア・ボール的の明るさに日本的な優しさのあるキャラを膨らませて成長できればいいなあ。シリアスな役をしつつコメディも演じられる女優になって欲しい。広島で原石の彼女を見いだして、今まで巧く磨き育てた彼女の制作サイドの力量に感服する。