助けあいジャパン

July 15, 2010

出藍の誉れというか(笑)

カナダ人の弟子Peter君が夏休みで来日していて、昨夜はSingapore Seafood Republicにて会食。T先生&こーめい先生とともに。
2001年と2004年に彼はUBCの2年と最終学年の2回、2ヶ月ずつ僕の病院で臨床実習をした。性格が良くてハンサムボーイなので、女性職員に超人気(笑)なだけでなく、礼儀正しくて一所懸命仕事をするので僕ら指導医たちにも可愛がられた。僕らとは医学的な会話はすべて英語だったけれど、ほとんど日本語は話せないというハンディキャップをモノともせず、抜群のコミュニケーション能力で院内外で研修をした訳だからたいしたものだ。その後も海外からの医学生の研修を受け入れてきたけれど、彼はそのなかでもトップクラスの成績で研修を終えた。天性の素質だけでなく、しっかりとしたご両親に愛情を持って育てられたといういい意味の「育ちの良さ」を感じさせるヤツだと思う。欧米の医学生には大きく2つのタイプがいて、一つはこのピーターみたいな育ちの良さを感じさせるお坊ちゃん&お嬢ちゃんタイプと、がりがりばりばりに人を蹴落としても平気で、とにかく頑張って自分でキャリアを展開していく自己実現陶酔型のタイプがいるんだけれど。

その後彼は医学部を卒業して研修医プログラムも修了、現在はバンクーバーでドクターをしている。そして6年ぶりの日本。当たり前だけれど、医師として一人前になって帰ってきた彼の姿を見ると、指導医として感無量だった。学校の先生が教え子と会う時ってこんな感じなんだろうな。僕らの場合には同じ職種(医師)の後輩としての感覚もあるし。とにかく昨夜は過去現在未来の話も含めて、楽しい時間だった。
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