自宅前の桜並木はまさに満開。春の嵐の南風がまだ残る朝。うちのさとちゃんも大学の入学式。この満開の桜の下、胸を膨らませて新しい職場や学校に向かう若者達がたくさんいるんだろうな。すべての夢と希望に幸あれ!と切に思う。
でもね・・・若者よ、
年寄り臭く、ちょっと斜に構えて逆説的な言い方をすれば、その夢に向かって進む道の、そこここに大きく深い穴や、とてつもなく高い壁があって、転んだり落っこちたり、怪我をしたり、泣いたり、時には諦めて引き返したくなることもあるはず。つーか、ほぼ100%確実に、近い将来そういう事態に直面する事になる。全員に訪れるその「絶対に乗り越えなくてはならない試練」に、どう真摯に向き合うか?という事だと思う。勝ち負けじゃない、いかに自分なりに一所懸命になれて満足(というか後悔なく)生きていけるか?ということなのだろう。つまり、その「覚悟」が大切だと思う。自分のことを思い返してみると、20歳代、30歳代は挫折しそうになるツライ事のほうが多かった。傍目には、どう見えたか知らないけれど。でもそれを乗り切って40歳代、50歳代の今の自分があることは確かだと思うのだ。挫折して苦労して努力して、それを乗り越えた人たちは、確実にそれ以上の対価を得ていると信じたい。人生の折り返し地点を過ぎてみて、改めて思う。つまり、幸せというものは、そこここに転がっているものじゃなくて、自分で掴みとるものなんだ、きっと。英語で言うところのdedication という「思いの強さ」。
桜の下を歩く若者達に、そのことを話しても実感が湧かないのは当たり前かもしれないけどね。もちろん僕も当時はのほほんとしていて全然聴く耳を持たなかっただろう。
「まーくさんはいいですよ、ナンダカんだ言っても「勝ち組」じゃないですか。若い頃から要領よく、スイスイとうまく世渡りしてきたんでしょ?羨ましいです。それに比べると自分なんか・・・・」という反論を言う、僻っぽい人。そんな大人はいつも世の中の不平不満と人の悪口ばかり言っている。トンでもない!まだまだです。現時点でも僕の求めている夢の実現までにはまだまだ「日暮れて道遠し」なのだ、もう人生の折り返し地点はとうに過ぎているというのに・・・。欲深いのかな>自分(笑)
でもね、だからこそ、これからの若い人たちに甘い事は言わない。蹉跌や挫折と向かい合ってそれを乗り越えて進んで欲しい!と、心から思う。自分を信じて頑張ってね>若者たち。
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