金曜日のCK & JTの武道館ライブの帰り道はダウンを着ていても凍えるほど半端じゃなく寒かった。そのときは雨が降っていたけれどその後は雪になった。41年ぶりの4月中旬の降雪だそうな。へー41年ぶり、つまり1969年の春。ということは、4月にH中学に入学した春ということになる・・・と、そこまで想起したら唐突に、雪の中で無邪気に遊ぶ学ラン姿の中学生の自分とじょうじ君の姿がフラッシュバックした。ハックルブログでそのことを書いたら、やっぱり彼も憶えていたみたいだ。特別なことが起こった訳でもないごく普通の一日の出来事を、なぜそんなに鮮明に憶えているのかは不思議ではあるけど。だって、41年前の出来事なのだから。
1969年の春、僕らは①お互い越境入学で千代田区のH中学に入学して、②偶然同じクラスになり、さらに③自宅が歩いて1分の至近にあるということで、知り合ってすぐに仲良くなったのだ。この①ー③の偶然というのは今考えてみると、ものスゴい事なのだな。音楽活動の原点もここにある。2004年のハックル活動再開のきっかけも、大げさに言えば運命的なものを感じるけれど、たぶんお互いが死ぬまで続く友情(という言葉はちと照れるけど)というものを、この思春期の初めの大事な時期に神様が用意してくれたということは実にオモシロいと思う。
1969年の春、知りあったばかりの僕らは、たぶんその日も同じバスで一緒に帰ってきたんだと思う。多分大雪のあったのは木曜日(4月17日)か金曜日(18日)で、僕らは半日帰りの土曜日(4月19日)の帰り道に寄り道をして雪遊びをすることになったのだ。今時の中学生には皆無の無邪気さ(笑)。当時僕が住んでいた社宅は4階建てでその屋上に積もった雪を上から落として遊んだり雪合戦もどきをした記憶がある。さらに、アイスバーン状態になっていた社宅裏の坂道(日が当たらないのでいつも暗くて気温も低い)で、トタン板をソリにして遊んだ。もしかしたらハックルブログでじょうじ君の書いているように、次の土曜日だったのかもしれない。雪、そり、学ラン、青空。わーわー、きゃーきゃーと犬コロみたいに無心に遊んだ。41年経っても記憶しているくらいだから、余程楽しかったのか印象深かったはずなんだけれど、その辺りの記憶は曖昧。たぶん、新しく知り合って初めて一緒に遊んだということだったからかもしれない。ただし40年以上経って憶えていて、こうやって記載するような出来事になるとは、全く夢にも思っていなかった。さらに、この古い記憶の皺のどこかにあった「雪遊びの情景」っていうのは、まさにハックルベリーフィンの原作の世界が比喩的にあるわけで、当時の本人達が意識していなかったというのも、実にオモシロい偶然だ。
ちなみに、1969年とは、東大安田講堂事件、アポロ11号月面着陸、文化放送「セイ・ヤング」放送開始の年。