April 1, 2010

思春期花残月秘話

花残月(うつき)

花散る朝の 恋夢の
別れ涙の 花模様
落つる定めと 知りつつも
涙曇らす 花吹雪

下げ前髪の 頰染めて
心さざ波 隠さんと
定めしつらき 微笑みの
後ろ姿の 花吹雪

薄紅色の 花の中
君行く末を 案じるも
震える肩に ひとかけら
吾 夢見しと 花は散る
吾 夢見しと 花は散る

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今日から四月。花残月(うつき)。上の歌詞は高校3年生の頃に書いたもの。当時、ハックルベリーフィンとして活動バリバリの頃のはずだけど、35年も経つと記憶が断片的(笑)。でも、この曲が出来たときのことは何故かすごく憶えている。その夜、たまたま現代国語の教科書を読んでいて、4月の「卯月」が「花残月」とも表記することを知った瞬間、インスピレーションが湧いた。たぶんその前に観たテレビドラマの印象が残っていたからだと思う。戦争中の話で、古手川祐子(当時、一番光っていた女優)が女学生役で出ていた。出征する恋人との別れの場面の彼女の姿がフラッシュバックした瞬間、この歌詞が出てきて、ギターを弾きながら歌詞と曲が同時に出てきた(作ったというより出てきた)。1時間もかからなかったんじゃないかと思う。でも歌詞をわざわざ「文語調」で書いたのは、たぶんこの詩の世界をセピア色(笑)で描きたかったから。マセた17歳(爆)。でも、今改めてその詩を読んでみると、わりとやるじゃん!>若き日の自分って思ったりして(笑)。

今年は、本日桜満開。