March 24, 2010

特殊な言葉を話すヘンな人たち

連日の夜の会議。今夜は6月にある医療フォーラムの打合せ。医師会主催の一般市民向けの医療フォーラムで、身近な医学的な話題をテーマとして講演&シンポジウム形式のパネルディスカッションをする。僕もパネラーとして救急医療について話す予定。今回のメインテーマは決まっているのだけれど、各演題のタイトルをどうするか?について話し合う。つくづく思ったのは、医療関係の人間が集まって話す場での言葉というのは、非常に特殊で一般では通用しないか、誤解されるか、誤用されるリスクの高い特殊な言葉であるということ。たとえば、一般に使われる「おなかが痛い」という表現は、医学用語の「腹痛」とはイコールではないのだ。場合によっては、しくしく痛い、のたうちまわるように痛い、下痢をする、膨満感がある・・・など多様な意味を含んでいる。だから、たかが演題のタイトルひとつでも、なかなか決まらない(笑)。最終的には非常にシンプルな線でまとまったけれど。我々医者っていうのは、本当に特殊な言葉を話すヘンな人たちなのだ。反省自戒。