March 23, 2010
砂時計と『側隠の情』
年度末ということで、今週は毎晩仕事関係の会合が続く。今週も夜は泳ぎに行けそうもない。体重コントロールも元の木阿弥にならないように注意しなくては。若い頃は体重は自由自在に増減できたのに、年齢とともに簡単じゃなくなってきた。これは体内の代謝速度が遅くなっているからだという科学的エヴィデンスがあって、生物学者の説明ではそのまま「体内時計」と関係しているそうな。さもありなん。
同じ時間軸を通り過ぎても、代謝の早い子供は長く感じて代謝の遅いおっさんは短く感じる。時間軸の目盛りが前者は細かく後者(つまり僕)は粗いから。別の喩えをすれば、子供の砂時計の穴は大きくてどばどばと砂が落ちていく大きな砂時計なのに、歳をとるに従って砂時計の穴が小さくなってしまうので、ちょろちょろとしか砂が落ちない(爆)。だから落ちた砂を比べてみれば、その差は自明だ。
ついこの間、年が明けたと思ったのに、あれやこれやしているうちに、もう桜が開花しているもの。
今日の録画の「華麗なる遺産」(面白くて家中がハマっている>笑)で、突然おばあさんがいった台詞に『(主人公のヒロイン)コ・ウンソンには「側隠の情」がある』。「側隠の情」って、唐突に出てきたので、あれれっ?どこかで見た事があるタームだな・・・と思って調べてみたら、藤原正彦さんの「国家の品格」だった。
========(以下引用)
武士道には、慈愛、誠実、正義や勇気、名誉や卑怯を憎む心などが盛り込まれているが、中核をなすのが「側隠の情」だ。つまり、弱者、敗者、虐げられた者への思いやりであり、共感と涙である。
========
ふむむ、韓国でも日本でも根本的な儒教的倫理観は同じで、共通の価値観があるんだと思う。でも一般受けするドラマの台詞として、日本では表立って出てくる事はないよなあ。そのくらい現代日本では廃れてしまってる価値観かも。目からウロコ。