夜の会合は定例の理事会@埼玉。あああ、一年って早いなあ。やれやれ/
その帰路、渋谷のJRから田園都市線の乗り換えの時に、宮益坂側の広場で歌ってる女の子の歌が耳に残り、そこに立ち止まり2曲聴いた。
20歳くらいだろう。ギター一本でソロで歌うストリートミュージシャン。遠目では今風のごく普通の女の子。うちの娘達が、「友達連れてきたよー」っていって家に連れてきたら、そのまんま信じちゃう感じというか(笑)。
たぶん一所懸命にプロを目指してがんばっているんだろう。今日で渋谷は3回目だとか言っていたから、地方から出てきたのかもしれない。声質もきれいだし十分な声量もある。歌詞もそれなりにまとまっているし、メロディーもきれいで好感が持てる。ギターもじゃかじゃか系だけど女の子としては上手な部類に入る。
でもね、聴いた2曲とも、どこかのだれかの歌に「すごく」似ている。さらさらした、きれいでよく洗濯した木綿のタオルみたいな道徳的な歌詞が、無印良品のカーボンの箱にきっちり入って飾られている感じ、というか。高校や大学の文化祭のスターにはなれるかもしれないけれど、この道で喰って行くのは、正直厳しいだろうなって(通りすがりのおじさんとしては)思ったりして。
もちろん、プロの歌い手を夢見ている娘みたいな女の子にエラそうに先輩づらしてモノを言う気も全然ないし、そんな権利もないんだけれど、それなりの才能がありそうなだけに、ちょっと残念な感じがした。いいプロデューサーに出会えるといいけどね。昨日のANVILのおっさん達を観たこともあって、そんなふうに感じたのかもしれない。
てなことを書くと、若い才能の芽を摘んじゃうみたいなイヤなヤツと思われちゃうかもしれないけれど、そんな気は全然ないの。好きなことで食べて行くことが出来れば、それ以上に幸せなことはない。でもそれを実現するには、人並み以上の努力と運に恵まれる必要があるということなんだ。おだてる人や利用しようとする大人達がいるだろうけど、勘違いしたり、だまされずにしっかりと頑張ってみればいいよ。それでダメならすっぱりと諦めればいい話だし・・・
って、むやみに他人の「人生相談」したがるのは、おっさん達の悪い習性だ(爆)。