ジムでがっつり泳いで帰宅して、ぼーっと観ていたTVで大原麗子さん逝去のニュース。独りで倒れていたのを警察に発見されたとは、なんと寂しく哀しい最期なんだろう。輝いていた現役時代との対比が痛々しい。デビュー前は、キャンティとかに屯していた「六本木野獣会」のメンバーで、一昨日書いた素子(もとこ)叔母さん(これは何か「虫の報せ」だったのかな・・・)の後輩にあたる人。たしか加賀まりこさんとか井上順さんとかもメンバー。
芝居の世界の中の彼女は、透明感がある美しさと声が素敵な女性だった。グラマラスなセクシーじゃなくて、艶っぽいセクシーさが子供心にわくわくして好きだったな。ちょっと訳ありでキツめの女性が、ふと見せる弱さ・・・みたいな役が彼女ほど似合う女優は居なかったんじゃないか。本音を出しつつタフに生きる強い女性を描くことが多い昨今のドラマじゃなくて、男に依存しつつ媚びながらもしたたかに生きる女性(世の中の男の思い描く「かわいい女」のイメージというか)がぴったしだった。「すこし愛して、なが~く愛して」というサントリーのCMが印象的。つまり彼女の輝いた時代というのは、そういう時代だったのだな。
ここ10年くらいは芸能活動をほとんどしていなかったためか、一般的な彼女のイメージというのはあの30歳くらいの時の「いい女」のイメージで止まってるんだけれど、女優としてはある意味一番幸せなことかもしれない。
大好きな女優さんだった。
大原麗子さん、享年62歳。
ご冥福をお祈りします。