June 26, 2009

訃報2件

朝から訃報2件。

マイケル・ジャクソン、享年50歳。この人がエンターテインメント界の天才であることは論を待たない。ジャクソンファイブの時代の彼の天使のような歌声のころが一番幸せだったんじゃないかと思う。特にファンでもなくその音楽性が好きだったわけではないけれど、1億枚(ミリオンセラーの100倍!)の音源を売ったアーティストと「同時代を生きた」ことは確かで、一つの時代が終わった事の感慨あり。音楽ビジネスの中でアフロアメリカンの芸能ビジネスの格好の餌食になっちゃった感じというか、白人になりきれなかった哀しいキャラクターが、晩年は寂しくスキャンダラスな生活になって、自分の天賦の才能を否定的に見られつつ潰されて行くのが痛々しかった。最近ではアーティストというよりは化け物見る感じで大衆は観ていたし。今年の復活ツアーには本人以上に周囲の思惑が大きかっただろうし、それがプレッシャーになったことは確かだ。逆説的に言えば、長く生き過ぎた(芸能界で生かされ過ぎた)感じもする。可哀想な最期。

ファラー・フォーセット(メジャーズ)。享年62歳。知らなかったけれど末期がんの闘病中だったとのこと。この人は1980年代に一世を風靡した「初代チャーリーズエンジェル」で大人気となった人で、僕らの世代には「最後に輝いたアメリカの世代」のヒロインか。その後のアイドルは小粒ばかり(というか多様さで勝負!的な売り方になったので)。そのヒロイン達とくらべて、彼女は確かにソロで勝負できるメガなヒロインだった。アメリカ人男性100人が100人「彼女は美人だ!」といったという、キャンディス・バーゲン(ほぼ同い年)の次に登場したアイドルだった。グラマーではなく細めの貧乳(それまでにないアメリカの価値観)なんだけれど、妙に気になるキャラ。ホットなセクシーというよりは、クールなエッチさが80年代的で、それがウケた女性だった。アメリカ的には「隣のセクシーなお姉さん」的な女優さん。1970年代後半から80年代前半のアメリカの雰囲気(まだ、真っ黒に日焼けする事が豊かさの象徴だった!)を体現した女性だった。アル中のただのオッサンだと思っていたけれど、ライアン・オニールという人をちょっと見直したりした。合掌。

今日も超多忙ばたなたの一日。研修に来ていた救命救急士の女性が「いつもこんなに忙しいのですか?」と目を丸くしていた。はい、今日はふつうの忙しさだよ(爆)。10分間で昼ご飯、5分間(!)の午睡をとって生返り(笑)、小手術&回診をしてから、夜間診療へ。夜は役所の新型インフルエンザ関連の会議で21時すぎまで。へろへろ、やっと週末。